三和英樹

三和英樹：不屈の精神で駆け抜けた競輪人生

三和英樹（みわ ひでき）は、1969年3月13日生まれ、滋賀県野洲市出身の元競輪選手です。日本競輪学校第69期卒業で、現役時代は日本競輪選手会滋賀支部に所属し、大津びわこ競輪場をホームバンクとしていました。師匠は井狩吉雄。

自転車競技との出会いとオリンピック出場

近江兄弟社高等学校在学中に自転車競技を始めた三和は、その才能を開花させ、日本大学に進学後、国民体育大会・成年スプリントで1987年、1988年と連覇を達成します。1988年にはソウルオリンピックに豊岡弘らと共に参加し、スプリント種目に出場。二次予選で敗退するも、世界への挑戦を果たしました。その後も1990年の北京アジア大会スプリントで優勝するなど、輝かしい実績を残しました。

競輪選手への転身と苦難の道のり

1991年、三和は日本競輪学校へ第69期生として入学。同期には豊岡弘、稲村成浩、澤田義和、齊藤努（横田努）らがいました。1992年4月9日、一宮競輪場でデビューしましたが、6着という結果に終わります。初勝利は同年5月26日の久留米競輪場での「負け戦」であり、同期の活躍とは対照的に、1着か末着かという極端な成績が続きました。しかし、1997年のふるさとダービー（防府競輪場）以降、特別競輪（現在のGIないしGII）に常時参加するようになり、徐々にその実力を発揮していきます。

大ギアを駆使した晩年の活躍と引退

40歳を過ぎても、4倍を超える「大ギア」を駆使し、先行・捲りを主体とした自力勝負に徹していた三和。成績にムラがあり、A級に陥落する時期もありましたが、2008年4月に9連勝特進を決めてからはS級の座をキープしていました。しかし、2012年7月に再びA級へ陥落し、同月に出場した小倉競輪場で7月10日の第8R・A級特選において1着となった後、引退を公表。7月19日に選手登録を消除しました。通算成績は1684戦364勝。

引退後の新たな挑戦

引退後、三和は滋賀県野洲市にて飲食店を経営し、第二の人生を歩んでいます。

競輪選手としての道のりは決して平坦ではありませんでしたが、不屈の精神と持ち前の脚力で数々のレースを走り抜いた三和英樹。そのひたむきな姿は、多くのファンに感動を与えました。

外部リンク
選手プロフィール - KEIRIN.JP
Roti (Roti.PRIME.BEEF) - Facebook

もう一度検索