三条公冬

三条公冬（さんじょう きんふゆ）：室町前期の公卿

三条公冬は、室町時代前期に活躍した公卿で、官位は従一位、右大臣にまで昇りました。太政大臣を務めた三条実冬を父に持ち、初名は公量（きんかず）と称しました。

官職歴

公冬は、応永年間（1413年〜1423年）に様々な要職を歴任しました。以下にその詳細を示します。

応永20年（1413年）：左近衛中将に任官
応永20年2月1日（1413年3月3日） - 応永22年12月11日（1416年1月11日）：権中納言
応永22年12月11日（1416年1月11日） - 応永27年正月13日（1420年1月28日）：権大納言
応永27年正月10日（1420年1月25日） - 応永27年2月（1420年3月）：左近衛大将
応永27年正月13日（1420年1月28日） - 応永27年12月5日（1421年1月8日）：内大臣
応永27年12月5日（1421年1月8日） - 応永30年8月（1423年9月）：右大臣
応永32年4月15日（1425年5月3日）：本座宣下

これらの官職歴から、公冬が室町時代前期の朝廷において、重要な役割を果たしていたことがわかります。

位階歴

公冬は、位階も順調に昇進を重ねました。以下にその詳細を示します。

応永19年正月5日（1412年2月17日）：従三位
応永19年11月（1412年12月）：正三位
応永20年正月（1413年2月）：従二位
応永23年正月6日（1416年2月4日）：正二位
応永29年正月5日（1422年1月27日）：従一位

これらの位階歴からも、公冬が朝廷内で高く評価されていたことが伺えます。

系譜

三条公冬は、名門公家である三条家の出身です。

父：三条実冬（1354-1411）：太政大臣
母：水無瀬具景の娘
妻：水無瀬具景の娘

また、公冬には以下の子供たちがいました。

男子：三条実量（1415-1484）
男子：水無瀬季兼
男子：実助

これらの情報から、公冬が名門の家柄を背景に、朝廷で重きをなしていた様子がうかがえます。彼の家系は、室町時代の公家社会において重要な位置を占めていたと言えるでしょう。

参考文献

* 『公卿補任』

もう一度検索