三東ルシア

三東ルシア（さんとう るしあ）は、1958年10月1日生まれの日本の女優、歌手です。本名は尾身智美（おみ さとみ）で、旧姓は奥田。また、里見レイという別名義でも活動していました。身長160cm、B86cm、W59cm、H87cm（1975年2月時点）というプロポーションで、多くのファンを魅了しました。

神奈川県横須賀市で生まれ、中学生時代に東京都杉並区へ転居しました。彼女は、横須賀市立豊島小学校、杉並区立杉森中学校（転出）、杉並区立和田中学校、東京都立四谷商業高等学校（中退）、日本女子体育大学附属二階堂高等学校を卒業しています。

1973年頃から、主にCMモデルとして「里見レイ」の名前で活動を開始しました。1974年2月7日、日本劇場のコンサートを観覧していた際、チャコとヘルス・エンジェルのギタリスト上条英男に見出され、スカウトされます。上条は当初、同コンサートに出演していた安西マリア目当てで来ていましたが、三東の美しさに目を奪われたのです。この時、チャコとヘルス・エンジェルが演奏した曲が「ルシア」だったことから、芸名が「三東ルシア」に決定しました。「三東」という苗字はなんとなく、「ルシア」という名前はリトル・リチャードの曲に由来しています。この時、通っていた商業高校は休学を余儀なくされ、そのまま中退しました。

1974年7月には、上条が三東のために芸能事務所エル・プロモーションを設立。同年12月には、『週刊プレイボーイ』の読者による「オナペット人気投票」で1位を獲得し、その人気を不動のものとしました。

1975年3月1日、コロムビアから「危険な春」で歌手デビューを果たしました。その後、ホット企画へ移籍。1989年に芸能界を引退しましたが、1994年に大工の男性と結婚。1999年に一男をもうけるも、2000年に離婚しています。その後は、化粧品や生命保険のセールス、広告代理店勤務などを経験しています。

2003年7月には、緊縛写真集の発売をきっかけに芸能界に復帰。VシネマやイメージDVD、AV系Vシネマの監督など、女優業を中心に活動を再開しました。2006年3月24日には、バップから30年ぶりのシングル「砂漠のバラ」をリリースし、ライブも開催しました。その後、ニューセンチュリーレコードへ移籍しています。

2014年1月21日には、芸能生活40周年記念曲「日日草（～愛する息子へ～）」を発売。これが結果的に最後のシングルとなりました。2013年と2015年には『爆報! THE フライデー』に出演し、自身が膠原病であることを公表しました。2019年4月3日には、カフェ&レストバー「lucian cool」を荒川区西尾久にオープンしましたが、同年7月14日に閉店しました。

2021年10月3日に63歳になったことを自身のブログに投稿して以来、公式ブログの更新が途絶えており、現在の活動状況は不明となっています。

主な出演作品として、バラエティ番組では『爆報! THE フライデー』や『クイズ!脳ベルSHOW』、テレビドラマでは『遠きにありて』『虹のエアポート』『大鉄人17』など、映画では『青い性』『女教師 生徒の眼の前で』『セクシー・ドール 阿部定3世』などがあります。また、ラジオ番組では『ヤングタウンTOKYO』や『三東ルシアのぶっちゃけトーク』などに出演しています。CMでは、江崎グリコ「ペロティチョコ」やTOTO「ホーローバス」などが挙げられます。

彼女のディスコグラフィーには、「危険な春」「太陽の季節」「砂漠のバラ」「日日草（～愛する息子へ～）」などのシングルや、アルバム「太陽の季節」があります。また、写真集や電子書籍、モデルとなった漫画作品など、多岐にわたる活動を展開しています。

三東ルシアは、その美貌と才能で1970年代に一世を風靡し、その後も様々なジャンルで活躍を続けた、記憶に残るエンターテイナーです。

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