三里木駅

三里木駅：菊陽町の発展を支える鉄道の要衝

三里木駅は、熊本県菊池郡菊陽町津久礼に位置する九州旅客鉄道（JR九州）豊肥本線の駅です。1914年（大正3年）6月21日、宮地軽便線の開通と同時に開業しました。当初は鉄道院、後に日本国有鉄道の駅として運営され、1928年（昭和3年）には路線名改称に伴い豊肥本線の駅となりました。

長い歴史の中で、三里木駅は幾多の変化を遂げてきました。1962年（昭和37年）に貨物取扱いを廃止、1983年（昭和58年）には無人駅化と荷物扱い廃止、そして1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化を経てJR九州の駅となりました。駅周辺の人口増加に伴い、1999年（平成11年）には社員の再配置が行われ、2001年（平成13年）には駅舎の全面改装、駐輪場、菊陽町の情報プラザの設置など、利用者の利便性向上のための整備が実施されました。

その後も、2012年（平成24年）には交通系ICカードSUGOCAを導入、2021年（令和3年）には業務効率化のため窓口での切符販売を廃止するなど、時代の流れに合わせた変化を続けています。そして2023年（令和5年）10月1日には、JR九州サービスサポートからの業務委託から九州旅客鉄道本体による直営駅へと移行しました。現在も、きっぷうりばが設置されています。

駅の構造と利用状況

三里木駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。駅裏とは自由通路で繋がっており、バリアフリーにも配慮されています。2022年度の1日平均乗車人員は579人と、多くの利用者で賑わう駅となっています。これは、駅周辺の住宅地の発展や、近隣に立地する企業への通勤・通学利用者が多いことなどが影響していると考えられます。

駅周辺の環境

駅周辺は住宅街が広がり、静かな雰囲気を保っています。一方で、少し離れると田畑が広がり、大規模・中規模の工場も点在するなど、多様な環境が混在しているのが特徴です。

駅周辺には、三里木簡易郵便局、総合交流施設さんふれあ、菊陽杉並木公園などの公共施設や、熊本銀行菊陽支店、東京エレクトロン熊本工場、富士フイルム九州工場といった企業、九州産交バス光の森営業所、菊陽町立菊陽西小学校などの教育施設、サンリーカリーノ菊陽、阿蘇製薬、ハンズマン菊陽店といった商業施設などがあります。国道57号も近くにあり、交通アクセスも良好です。

バス路線

駅前ロータリーには三里木バス停が設置され、産交バス（熊本桜町バスターミナル行き、大津産交・吹田団地行き、光の森産交行き）やキャロッピー号（南部循環線）などの路線バスが運行されており、周辺地域へのアクセスも容易です。

隣の駅

豊肥本線では、原水駅と光の森駅の間に位置します。

まとめ

三里木駅は、長い歴史と周辺地域の変遷を反映しながら、現代も地域社会に貢献する重要な交通拠点となっています。今後も、利用者の増加やニーズの変化に対応しながら、発展を続けていくことが期待されます。

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