三重県道159号三木里インター線

三重県道159号三木里インター線

三重県道159号三木里インター線は、三重県尾鷲市内を走る一般県道で、三木里町から熊野尾鷲道路の三木里インターチェンジ（IC）まで接続しています。この道は、その名の通り、三木里ICへの唯一のアクセス道路であります。

概要

三木里インター線は、尾鷲市を東西に貫通し、熊野尾鷲道路との連携を図る重要なルートとして、全長は約1,840メートルで、幅員は6メートル、設計速度は40 km/hとなっています。事業費は約30億1,900万円にも上ります。開通に先立って、特に建設途中で発生した「搬入土砂問題」の影響で、暫定的に林道経由の交通が行われており、信号による片側交互通行が余儀なくされていました。しかし、2012年12月に全線が開通したことで、通行の信頼性が向上し、尾鷲市街から三木里地区までの移動がスムーズになりました。

路線データ

• - 起点: 三重県尾鷲市三木里町（国道311号交点）
• - 終点: 尾鷲市三木里町（三木里IC、国道42号熊野尾鷲道路交点）
• - 総延長: 1,840メートル
• - 単独区間: 1,463メートル
• - 規格: 第3種第3級

歴史

三木里インター線の事業計画は1999年に始まり、2001年には県道として認定されました。途中、2003年には「重点整備箇所」に指定され、2006年に中部地方整備局から事業認定を得ます。2008年には三木里ICが暫定的に供用開始され、すでに存在していた林道が利用される状態でしたが、全ての工事が完了していなかったため、交通に支障が生じていました。最終的に2012年に全線が供用開始され、尾鷲市と三木里町の間のアクセスが向上しました。

土砂問題とその影響

この県道に関しては、初期段階での「搬入土砂問題」というトラブルが発生しました。2006年6月、住民の指摘によって問題が明るみに出ました。この問題は、尾鷲港の土砂が盛土として不適切に利用されていたことに起因し、汚染の可能性が取り沙汰されました。このため工事は一時中断し、周辺の林道を使った暫定経路が設けられました。この暫定的な利用は、信号による片側交互通行を必要とし、しばしば交通渋滞を引き起こす要因となりました。

これらの問題は、尾鷲市の政治情勢にも影響を及ぼしました。市長と市議会の間の対立が深まり、最終的には不信任決議が可決される事態にまで発展しました。しかし、この問題に対する検討委員会の取り組みが進み、2009年に土壌対策を実施することでやっと問題解決に向けた一歩が踏み出されました。これにより、土壌状況が改善され、2012年に至って全線が開通しました。

終わりに

全線の開通によって、三木里インター線は尾鷲市の交通網において重要な役割を果たすこととなりました。これにより、地域の発展や利便性が高まり、観光やビジネスの推進にも寄与すると期待されています。この県道の完成を受けて、周辺地域へのアクセス向上が図られることにより、さらなる経済活性化が望まれています。

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