上川内駅

上川内駅（かみせんだいえき）

上川内駅は、鹿児島県薩摩川内市御陵下町にある肥薩おれんじ鉄道線の駅です。駅番号はOR27。川内駅や川内川の上流に位置することからこの名が付けられました。かつては「川内」と呼ばれていた地域にあり、川内駅のある南岸は「川外」と呼ばれていたそうです。

歴史

上川内駅は、1922年（大正11年）7月1日に鉄道省川内線の駅として開業しました。その後、1927年（昭和2年）には、湯浦駅 - 水俣駅間が開業し、八代駅 - 川内駅 - 鹿児島駅間が鹿児島本線に編入されました。国鉄時代を経て、1952年（昭和27年）には鉄筋コンクリート造の駅舎に改築されました。

1961年（昭和36年）には貨物取扱が廃止され、1970年（昭和45年）には荷物扱いも廃止。同時にCTC導入に伴い駅員は配置されなくなり、簡易委託駅となりました。その後、1983年（昭和58年）には簡易委託も解除され無人駅となりました。国鉄分割民営化により、1987年（昭和62年）4月1日からは九州旅客鉄道（JR九州）に継承されました。

2004年（平成16年）3月13日には、九州新幹線開業に伴い肥薩おれんじ鉄道に移管されました。2012年（平成24年）には当駅折返し列車が廃止。2019年（令和元年）には駅ナンバリング導入に伴い駅名標が更新され、英語表記が「Kami Sendai」から「Kami-Sendai」に変更されました。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、鉄筋コンクリート製の駅舎があります。駅舎は1952年に建てられたもので、かつては駅長事務室や窓口がありましたが、無人化後は閉鎖されています。ただし、JR九州時代には、改札口横に簡易出札窓口が設けられ、平日と土曜に限り、駅員が派遣されていました。しかし、肥薩おれんじ鉄道への移管後は、この窓口も閉鎖されました。現在は、駅長事務室跡に電気治療院が入居していましたが、2018年に閉鎖され、空き家状態となっています。一方、臨時窓口だった部屋は、肥薩おれんじ鉄道社員の待機所として利用されています。

上川内駅と川内駅の間には、約250mの川内川橋梁があり、悪天候時には当駅で折り返し運転が行われることがあります。その際は臨時に駅員が配置されます。

かつて、駅名標には新田神社の鳥居を模したオブジェがありましたが、肥薩おれんじ鉄道に移管された際に撤去されました。

のりば

駅には以下の2つのホームがあります。

1. 川内方面
2. 八代方面

利用状況

2019年度の1日平均乗車人員は107人です。

駅周辺

駅周辺には以下の施設があります。

鹿児島県立川内高等学校
上川内郵便局
新田神社
鹿児島交通川内営業所
ニシムタ上川内店
京セラ鹿児島川内工場
川内職業能力開発短期大学校
ドン・キホーテ 薩摩川内店
国道3号

隣の駅

肥薩おれんじ鉄道線

草道駅（OR26） - 上川内駅（OR27） - 川内駅（OR28）

外部リンク

* 上川内駅（各駅案内） - 肥薩おれんじ鉄道

もう一度検索