上海軌道交通1号線

上海軌道交通1号線

上海軌道交通1号線は、中華人民共和国の上海市において、閔行区の莘荘駅から宝山区の富錦路駅までを結ぶ地下鉄の路線です。この路線は全長38.18kmで、28の駅を持っています。

概要

1号線は、1993年5月に徐家匯駅と錦江楽園駅間で試運行を開始し、1995年7月1日に正式に開通しました。これは上海市における初の地下鉄路線であり、中国大陸では北京地下鉄や天津地下鉄に次いで第3番目の地下鉄路線となっています。開業以来、1号線は上海南駅や人民広場駅、上海駅などの主要な交通の要所を結び、多くの利用者で賑わっています。

1号線の南側は1996年に莘荘駅まで延び、閔行区でも初の地下鉄が開通しました。最初は莘荘駅からの列車は錦江楽園駅で折り返していましたが、1997年から通し運転が始まりました。この駅は、後に5号線との接続も果たしました。

一方、北側延伸は2004年に上海駅から共富新村駅まで達し、特に宝山区において初めての鉄道路線となりました。その後、2007年には富錦路駅まで延長され、運行本数の増加により利便性も向上しました。

路線データ

• - 路線距離: 38.18 km
• - 駅数: 28駅（起終点を含む）
• - 軌間: 1,435 mm
• - 複線区間: 全線
• - 電化区間: 全線（直流 1,500 V）
• - 最高速度: 80 km/h
• - 所要時間: 約64分

歴史

1号線の建設は1990年に正式に許可され、1993年には試運行が開始されました。

• - 1993年: 徐家匯駅 - 錦江楽園駅間の建設完了、観光試運行実施。
• - 1995年: 上海火車駅 - 錦江楽園駅間が正式開通。
• - 1996年: 南延伸区間（錦江楽園駅 - 莘荘駅）開通。
• - 2004年: 北延伸区間（上海駅 - 共富新村駅）開通。
• - 2007年: 共富新村駅 - 富錦路駅まで延伸。
• - 2014年: ダイヤ改正が行われ、全列車が莘荘 - 富錦路間の直通運転に改められました。
• - 将来計画: 南部は金山区、北部は崇明島まで延伸される予定です。

運行形態と車両

1号線では、莘荘 - 富錦路間の直通列車と莘荘 - 上海駅間の区間列車が運行されています。使用される車両は、主に中国中車やアルストム、シーメンスが製造したもので、設計最高速度は80 km/hであり、編成は8両または6両の構成となっています。

駅一覧

全駅は上海市内に位置しており、重要な交通のハブに多くの乗り換え駅があります。1号線は、上海市民の日常生活を支える大切なインフラであり、観光客にも利用されています。

このように、上海軌道交通1号線は、上海の公共交通の中で重要な役割を果たしており、今後もさらなる発展が期待される路線です。

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