上海駅

上海駅：上海の交通大動脈

上海駅（シャンハイ-えき、簡体字中国語: 上海站、拼音: Shànghăi Zhàn）は、中国・上海市静安区に位置する巨大なターミナル駅です。中国国家鉄路集団（CR）と上海軌道交通（地下鉄）が乗り入れ、長距離列車、都市間鉄道、地下鉄、バスが発着する、まさに上海の交通網の中枢を担っています。1日の平均乗降客数は約30万人に達し、中国でも有数の利用客数を誇ります。

概要

上海駅は、長距離列車の発着駅としてだけでなく、上海地下鉄の主要な駅としても機能しています。北京や天津をはじめ、中国各地へ向かう列車が発着するほか、香港への国際列車も運行しており、税関も設けられています。2006年には上海南駅が開業し、長距離鉄道輸送の一部が分散されました。2009年から2010年にかけては、駅舎の屋根が大規模なドーム型に改築され、北広場側の駅舎もリニューアルされました。

利用可能な鉄道路線

中国国家鉄路集団の路線としては、京滬線、滬昆線、滬寧都市間[[鉄道]]の3路線が乗り入れています。
D系：在来線を走行する動車。
G系：滬寧都市間[[鉄道]]を走行する高速鉄道。
Z99：上海 - 香港九龍間の直通列車。
Z164：上海 - ラサ間の列車。
Z40：上海 - ウルムチ南間の列車。

上海軌道交通は、1号線、3号線、4号線の3路線が乗り入れています。3号線と4号線は一部区間で線路を共有しています。

歴史

中国国家鉄路集団

1898年：淞滬鉄道の駅として開業（現在の上海鉄路博物館の位置）。
1908年：滬寧線（現・京滬線の一部）が開通。
1916年：上海北駅に改称。
1950年：上海駅に再変更。
1987年12月28日：現在地に移転。

上海軌道交通

1995年4月10日：1号線が開業、当時は始終着駅。
2000年12月26日：3号線が開業し、乗換駅となる。
2004年12月28日：1号線が延伸開業、途中駅となる。
2005年12月31日：4号線が開通、3号線と4号線が共用駅となる。
2010年前半：上海国際博覧会に合わせて駅内部を改装。

駅構造

中国国家鉄路集団

橋上駅舎を持つ地上駅です。2階が出発コンコース、1階がホーム階、地下1階が到着用通路となっています。駅の出入口は南広場側と北広場側の2ヶ所にあります。南駅舎は1987年に使用開始され、2000年に拡張、外壁はガラスカーテンウォールで覆われています。北駅舎は2010年に使用開始されました。南駅舎の「上海站」の文字は、中国書法家協会初代主席の舒同によるものです。切符売り場は南駅舎1階にあり、橋上部分には待合室があります。ホームは単式ホーム1面1線と島式ホーム6面12線、計7面13線を有し、ホーム長は500mです。

上海軌道交通

1号線は地下駅、3号線と4号線は地上駅です。1号線ホームと3・4号線ホームは改札内で繋がっておらず、乗り換えには別途運賃が必要です（上海公共交通カード利用者を除く）。乗り換え通路は駅構内を横断するため距離があり、商店街になっている地下道を通るため、時間に余裕を持って行動する必要があります。

利用状況

1日の平均乗降客数は約30万人（2007年時点）ですが、春節などのピーク時には70～90万人に増加します。

駅周辺

南広場側

感龍商場
上海広場長城假日酒店
友誼服飾毛衫市場
中国郵政（静安区郵政支局）
上海郵電大厦
維也納酒店
太平洋百貨
上海静安洲際酒店

北広場側

上海北方智選仮日酒店
上海中祥大酒店
上海鉄路公寓
閘北郵政支局

バス路線

上海駅からは、長距離バスと市内バスが発着します。

長距離バス

上海長途客運総站（上海長距離バスターミナル）は、アジア最大級のバスターミナルです。地下鉄1号線からの乗り換えには、かなりの距離を歩く必要があります。

市内バス

南広場、北広場、恒豊路、天目西路、民立路、共和路、共和新路高架下など、複数のバス停から多様な路線が利用可能です。

タクシー

上海駅南広場の地下にタクシー乗り場があります。

隣の駅

中国国家鉄路集団
京滬線・滬昆線・滬寧都市間[[鉄道]]: 上海西駅 - 上海駅

上海軌道交通
1号線: 漢中路駅 - 上海駅 - 中山北路駅
3号線: 中潭路駅 - 上海駅 - 宝山路駅
4号線: 中潭路駅 - 上海駅 - 宝山路駅

出典

上海鉄路局上海站

関連項目

中華人民共和国の鉄道
上海北駅（初代の上海駅）
上海南駅
上海虹橋駅（新駅、高速鉄道ターミナル）

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