上社ジャンクション

上社ジャンクションの詳細解説

上社ジャンクションは、愛知県名古屋市名東区上社四丁目に位置する、名古屋第二環状自動車道（名二環）の本線と支線を接続するジャンクションです。本線は環状部を構成し、支線は東名高速道路との連絡路（名古屋支線）として機能しています。

概要

このジャンクションは、三叉分岐の構造を持ち、南北に走る名二環本線から名古屋インターチェンジ（IC）方面への連絡路が東側に分岐します。上社ジャンクションは、国道302号と東山通（愛知県道60号名古屋長久手線）の交差点上に建設された高架構造物です。名二環の東北部は半地下構造ですが、ジャンクションの北約300メートルの地点から高架構造に変わります。

歴史

1965年頃の構想では、東西に名古屋高速道路、南北に名古屋環状2号線専用部（名二環）が交わる四叉分岐のジャンクションとして計画されていました。しかし、名古屋高速道路の建設ルートに関して沿線住民の意向を考慮した結果、1976年11月の都市計画変更により、四谷出入口から名古屋IC間が廃止され、名古屋高速道路と上社での接続はなくなりました。この変更を受けて、名古屋高速道路と名古屋環状2号線の新たな接続先として高針が選ばれました。

1978年12月には、名古屋環状2号線専用部の名古屋ICから名古屋西ジャンクション（JCT）間の基本計画が決定され、現在の三叉分岐の形となりました。1993年12月、名古屋第二環状自動車道（当時は東名阪自動車道）の名古屋ICから勝川IC間が開通すると同時に、上社ジャンクションも供用開始されました。ただし、当初は南側の高針ジャンクション方面が未開通だったため、本線の一部として機能していました。分岐点としての機能を持つようになったのは、上社ジャンクションと高針ジャンクション間が開通した2003年3月からです。

年表

1976年（昭和51年）11月29日：名古屋高速道路の都市計画変更により、高速1号線の四谷 - 名古屋IC間が廃止され、上社での接続もなくなりました。
1978年（昭和53年）12月20日：専用部の基本計画（名古屋IC - 名古屋西JCT間）が決定告示されました。
1993年（平成5年）12月3日：東名阪自動車道（均一料金区間）の勝川IC - 名古屋IC間が開通し、上社ジャンクションも同時に開設されました。
2003年（平成15年）3月29日：東名阪自動車道（均一料金区間）の上社ジャンクション - 高針ジャンクション間が開業しました。
2011年（平成23年）3月20日：所属路線名称が名古屋第二環状自動車道（名二環）に変更されました。

隣接する施設

C2 名古屋第二環状自動車道本線
(4) 高針JCT - (5) 上社南IC - (5-1) 上社JCT - (6) 上社IC
C2 名古屋第二環状自動車道支線
(21) 名古屋IC - (5-2) 本郷IC - (5-1) 上社JCT

2011年3月20日に名古屋南ジャンクションから高針ジャンクション間が開通するまで、上社ジャンクションを南に進むと名古屋高速2号東山線の春岡まで出口がありませんでした。完成後も、名二環の楠ジャンクション方面は引山IC、名古屋南ジャンクション方面は植田ICまで出口がない状況です。

参考文献

建設省中部地方建設局 愛知国道工事事務所『二十年のあゆみ』1991年。
愛知国道工事事務所『愛知国道工事事務所30周年記念誌「LIAISON つなぐ」』2000年。
イカロス出版『東名高速道路をゆく』〈イカロスMOOK〉2011年。ISBN 978-4-86320-484-3。
『名古屋高速道路ミニマップ』名古屋高速道路公社経営企画部、平成27年6月版
名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会『名古屋環状2号線のあらまし』1967年。
名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会『名古屋環状2号線のあらまし 昭和44年6月』1969年。
名古屋環状二号線整備促進期成同盟委員会『名古屋環状2号線のあらまし 昭和45年5月』1970年。
杉山正大「平成24年度NUIレポート 2013.3 No.13 土地区画整理事業から見た名古屋環状2号線のあゆみ 名古屋都市計画史の現場から」『研究報告書』、公益財団法人名古屋まちづくり公社 名古屋都市センター、2013年3月。
近畿自動車道清洲東・名古屋西間工事誌編集委員会『近畿（東名阪）自動車道 清洲東・名古屋西間工事誌』日本道路公団名古屋建設局 名古屋工事事務所、1992年10月。

関連項目

日本のインターチェンジ一覧

外部リンク

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