不労所得

不労所得とは

不労所得とは、労働の対価として得る賃金や報酬ではなく、資産や投資によって得られる収入のことです。一般的には、権利や状態を維持・管理することで継続的に得られる収入源を指します。

具体的には、預金利息や株式の配当、不動産の賃料収入などが挙げられます。また、有価証券や不動産などの資産を売買することで得られる売買差益も不労所得に含まれる場合があります。

不労所得の種類

不労所得を得るためには、労働や投資が必要となる場合と、そうでない場合があります。

労働や投資を必要としないもの

年金・恩給
ベーシックインカム
児童手当
雇用保険・失業保険
各種補償金
定額給付金

労働や投資が必要となるもの

預金の利息、貯金の利子
株式の配当
債券（国債、社債など）の利子
先物や外国為替証拠金取引の売買益
不動産経営（家賃収入）
生命保険の給付金
宝くじの当選金
公営競技（競馬、競輪、競艇、オートレース）の当選金
著作権使用料（印税）

日本の税法における不労所得

日本の所得税法においては、利子所得、配当所得、不動産所得、一時[[所得]]、雑所得などに分類されます。しかし、これらの所得をまとめて「不労所得」という分類は存在しません。すべての収入から必要経費を差し引いたものが所得として扱われます。

また、所得税が課税されない所得を非課税所得といいます。

不労所得に関する注意点

「働かないで儲かる」といった言葉は、悪徳商法や詐欺の勧誘で使われることがあります。不労所得を謳う投資話には十分注意が必要です。

不労所得と社会主義

ウラジーミル・レーニンは、「働かざるもの食うべからず」という言葉を社会主義の実践的戒律として提唱しました。ここでの「働かざるもの」とは、不労所得によって荒稼ぎする資産家を指しています。

関連用語

ジェントリ
貴族
ランティエ
高等遊民
ラットレース

参考資料

* CiNii>不労所得（CiNii）

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