中名寄駅

中名寄駅 (廃駅)

中名寄駅（なかなよろえき）は、かつて北海道名寄市字朝日に位置していた、北海道旅客鉄道（JR北海道）名寄本線の駅でした。1989年の名寄本線全線廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

1947年（昭和22年）9月21日：運輸省により、中名寄仮乗降場として開業。旅客輸送のみを取り扱う駅でした。
1949年（昭和24年）6月1日：日本国有鉄道（国鉄）に移管。
1950年（昭和25年）1月15日：駅に昇格し、中名寄駅として新たにスタート。貨物と荷物の取り扱いも開始しました。
1960年（昭和35年）9月15日：貨物の取り扱いを廃止。
1963年（昭和38年）4月1日：業務委託化。
1978年（昭和53年）12月1日：荷物取り扱いを廃止。同時に駅は無人化されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR北海道に継承。
1989年（平成元年）5月1日：名寄本線の全線廃止に伴い、中名寄駅も廃止となりました。

駅名の由来

駅名は、その位置が「上名寄」と「名寄」の中間にあたることが由来となっています。

駅構造

廃止当時、中名寄駅は単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。ホームは線路の北側、遠軽方面に向かって左手に位置していました。転轍機を持たない棒線駅であり、列車交換などは行われませんでした。

無人駅となる以前の駅舎は改築され、プレハブ駅舎となっていました。この駅舎は構内の北側に位置し、ホームに接していました。

利用状況

過去の乗車人員数は以下の通りです。

（具体的な乗車人員のデータは省略）

駅周辺

駅周辺には以下の施設がありました。

国道239号（下川国道）
名寄市立中名寄小学校
名寄川
名士バス「中名寄5線」停留所

駅跡

2000年時点では駅舎が残存しており、内部には現役時代の看板やポスターが保存されていました。2010年時点でも駅舎は存在し、旧構内裏手にはブロック造りの鉄道官舎も残っていました。2011年時点では駅銘板も設置されたままで、名寄本線のほかに深名線の遺物の一部も集められていました。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

名寄本線

名寄駅 - 中名寄駅 - 上名寄駅

参考文献

名寄市史編さん委員会 編『新名寄市史』 2巻、名寄市、2000-11。

関連項目

日本の鉄道駅一覧
* 特定地方交通線

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