上名寄駅

上名寄駅（廃駅）

上名寄駅は、北海道上川郡下川町上名寄に位置していた、北海道旅客鉄道（JR北海道）名寄本線の駅でした。1989年の名寄本線全線廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

1919年（大正8年）10月20日：鉄道院名寄線の名寄 - 下川間開通時に開業。一般駅として営業を開始。
1923年（大正12年）11月5日：路線名が名寄本線に改称され、同線の駅となる。
1949年（昭和24年）6月1日：日本国有鉄道（国鉄）に移管。
1960年（昭和35年）9月15日：貨物取扱いを廃止。
1978年（昭和53年）12月1日：荷物取扱い廃止。同時に出札・改札業務を停止し、旅客業務が無人化。ただし、閉塞扱いの運転要員は継続配置。
1986年（昭和61年）11月1日：交換設備を廃止し、完全無人化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR北海道に継承。
1989年（平成元年）5月1日：名寄本線の全線廃止に伴い、廃駅。

駅名の由来

駅の所在地名に由来します。

駅構造

廃止時点では、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。ホームは線路の南側（遠軽方面に向かって右手側）にありました。

かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅でしたが、無人化される際に交換設備が廃止されました。互いのホームは、駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム東側を結んだ構内踏切で連絡していました。駅舎側（南側）ホームが上り線、対向側ホームが下り線となっていました。その他、下り線の遠軽方から北側に分岐し対向側ホーム手前附近で行き止まりとなっていた側線を1線有していました。

無人駅扱いとなった後も、有人駅時代の駅舎が残っていました。駅舎は構内の南側（遠軽方面に向かって右側）に位置し、上り線ホーム中央部分に接していました。ホームの長さは50mで、2輌編成の列車が停車できる程度の長さでした。

利用状況

（省略）

駅周辺

国道239号（下川国道）
上名寄郵便局
名寄川
名士バス「上名寄12線」停留所 - 駅名標が現存

駅跡

2000年時点では貯木場となり、駅の面影は消え去っていました。2010年時点では、駅跡付近の国道沿いのバス停留所に駅名標が設置されているのみでした。2011年時点でも同様ですが、この駅名標は新しく設置されたレプリカで、上部に「上名寄駅跡」と記載されていました。また駅跡地は仮囲いで囲われており、建築資材などが保管されているようでした。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

名寄本線

中名寄駅 - 上名寄駅 - 矢文駅

脚注

（省略）

関連項目

日本の鉄道駅一覧
特定地方交通線

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