中国鉄路鄭州局集団有限公司

中国鉄路鄭州局集団有限公司について

中国鉄路鄭州局集団有限公司（以下、鄭州局）は、中国国家鉄路集団に所属する鉄道運営会社です。かつては鄭州鉄路局という名称で知られていました。鄭州局は、主に河南省内の国営鉄道路線を管理しており、その営業路線距離は2412.6kmに及びます。2005年の全国的な鉄路局再編以前は、湖北省、陝西省南部、山西省南部の一部路線も管轄していました。

歴史

鄭州局のルーツは、1904年に設立された鄭県駅に遡ります。当時は、盧溝橋から漢口に至る路線の駅として機能していました。その後、日中戦争や国共内戦を経て、1948年10月22日に人民解放軍が鄭州を占領。これにより、「中原隴海、平漢鉄路鄭州連合管理委員会」が発足しました。その後、組織改編を経て、1958年9月には中華人民共和国鉄道部鄭州鉄路局が正式に設立されました。

鉄道部の再編期には、武漢や西安の鉄路局が鄭州局に一時的に統合されたり、分離独立したりといった経緯があります。2005年の再編では、鄭州局から武漢局と西安局が、北京局から太原鉄路局がそれぞれ分離しました。

鄭州局の管轄区域は、中国国内で最大の鉄道路線ジャンクションとなっており、鄭州は中国の鉄道史において重要な位置を占める鉄道の要衝です。文化大革命中には、鉄道による輸送を維持するために軍事管制が敷かれたこともありました。2006年には、中国企業500強ランキングで125位にランクインしました。

管轄範囲

鄭州局は、以下の路線を管轄しています。

京広線: 北京局との境界は柏庄駅－安陽駅間のK485+800、武漢局との境界は小商橋駅－孟廟駅間のK807+000。
隴海線: 済南局との境界は虞城県駅－張閣荘駅間のK354、西安局との境界は太要駅－潼関駅間のK935+500。
焦柳線: 武漢局との境界は耿坡駅－郜営駅間のK474+099。
新兗線: 済南局との境界は算王荘駅－菏沢南駅間のK148。
京九線: 済南局との境界は曹県駅－梁堤頭駅間のK650+333、上海局との境界は木蘭駅－王樓駅間のK718+300。
太焦線: 太原局との境界は夏店駅－大平駅間のK190+700。
邯長線: 北京局との境界は長治北駅－北舍駅間のK215+500。
侯月線: 太原局との境界は嘉峰駅－端氏駅間のK147+300。
寧西線: 西安局との境界は商南駅－富水駅間のK248+300、武漢局との境界は李家湾駅－小林駅間のK563+600。

機務段（機関区）

鄭州局には、以下の機務段があります。

現有機務段:
洛陽機務段 (洛段)
新郷機務段 (郷段)
鄭州機務段 (鄭段)
廃止された機務段:
宝豊機務段 (豊段) - 洛陽機務段に併合
三門峡西機務段 (峡段) - 洛陽機務段に併合
月山機務段 (月段) - 新郷機務段に併合
鄭州南機務段 - 鄭州北機務段に併合され、鄭州機務段となった。

所属車輌

鄭州局には、1071両の機関車が所属しており、内訳はディーゼル機関車が458両、電気機関車が613両です。また、1830両の客車と6編成のCRH2型電車も保有しています。

外部リンク

鄭州鉄路局（簡体字中国語）
鄭州鉄路局概況 (中華人民共和国鉄道部)（簡体字中国語）
鄭州鉄路局工務機械廠（簡体字中国語）
鄭州鉄路局科技管理信息網（簡体字中国語）
* 鄭州鉄路局運営線路示意図（中国鉄路貨運網）（簡体字中国語）

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