中小屋駅

中小屋駅 (なかごやえき) の概要

中小屋駅は、北海道石狩郡当別町字中小屋に位置していた、北海道旅客鉄道（JR北海道）札沼線（学園都市線）の駅です。1935年の開業以来、地域の足として利用されてきましたが、2020年5月7日に札沼線の一部区間廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。事務管理コードは▲130208でした。

歴史

1935年（昭和10年）10月3日: 国有鉄道札沼線の石狩当別駅（現在の当別駅） - 浦臼駅間の開通と同時に、一般駅として開業しました。
1944年（昭和19年）7月21日: 第二次世界大戦の激化により、札沼線の石狩当別駅 - 石狩月形駅間が不要不急線に指定されたため、当駅も営業休止となりました。
1946年（昭和21年）12月10日: 札沼線の石狩当別駅 - 浦臼駅間の営業再開に伴い、営業を再開しました。
1949年（昭和24年）6月1日: 日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道（国鉄）に継承されました。
1972年（昭和47年）4月15日: 貨物取扱いを廃止しました。
1979年（昭和54年）2月1日: 荷物取扱いを廃止し、同時に駅員無配置駅となり、簡易委託化されました。
1987年（昭和62年）4月1日: 国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道（JR北海道）に継承されました。
1991年（平成3年）3月16日: 札沼線に「学園都市線」の愛称が設定されました。
1996年（平成8年）3月16日: 札沼線（学園都市線）の石狩当別駅 - 新十津川駅間でワンマン運転が開始されました。
2000年（平成12年）: 札沼線（学園都市線）の桑園駅 - 石狩月形駅間に自動進路制御装置 (PRC) が導入されました。
2020年（令和2年）4月17日: 新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に関する緊急事態宣言により、4月18日から5月6日まで全列車が運休となり、実質的な最終営業日となりました。
2020年（令和2年）5月7日: 北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止に伴い、中小屋駅も廃駅となりました。

駅名の由来

駅名は、所在地の地名に由来しています。

駅構造

中小屋駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。石狩当別駅が管理する無人駅で、駅舎はヨ3500形貨車のヨ4659を改造したものでした。以前は木造駅舎が存在しましたが、後に撤去されました。2020年5月7日の廃止時には、ホームに設置されていた駅名標も撤去されました。

利用状況

過去の利用状況を振り返ると、以下のような推移が見られます。

1950年（昭和25年）: 1日平均乗車人員は136人でした。
1955年（昭和30年）: 1日平均乗車人員は175人に増加しました。
1960年（昭和35年）: 1日平均乗車人員は316人とさらに増加しました。
1965年（昭和40年）: 1日平均乗車人員は354人とピークを迎えました。
1969年（昭和44年）: 1日平均乗車人員は226人に減少しました。
2011 - 2015年（平成23 - 27年）: 乗降人員調査（11月の調査日）の平均は「10名以下」でした。
2012 - 2016年（平成24 - 28年）: 乗車人員（特定の平日の調査日）の平均は7.0人でした。
2013 - 2017年（平成25 - 29年）: 乗車人員（特定の平日の調査日）の平均は6.8人でした。
2014 - 2018年（平成26 - 30年）: 乗車人員（特定の平日の調査日）の平均は5.8人、乗降人員調査（11月の調査日）の平均は「10名以下」でした。
2015 - 2019年（平成27 - 令和元年）: 乗車人員（特定の平日の調査日）の平均は6.0人でした。

近年は利用者が大幅に減少しており、廃止前の乗降人員は10名以下となっていました。

駅周辺

駅周辺には小さな集落が形成されており、商店や民家が数軒点在しています。駅の東側は月形町との境界となっています。主な施設としては以下のものがあります。

国道275号
北警察署中小屋駐在所
中小屋郵便局
月ヶ湖

当駅の廃止に伴い、代替バス（月形当別線）の最寄りの停留所は「中小屋郵便局前」となっています。

隣の駅

中小屋駅は、札沼線（学園都市線）において、以下の駅に隣接していました。

本中小屋駅
月ヶ岡駅

関連情報

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