中山元親

中山元親

中山元親（なかやま もとちか）は、安土桃山時代末期から江戸時代初期にかけての公卿。中山家16代当主として、その名を知られています。

生涯

中山元親は、中山慶親の子として生まれました。慶長16年4月29日（1611年6月10日）に元服し、昇殿を許されています。同日には従五位上・侍従に任じられ、順調なスタートを切りました。その後、寛永4年（1627年）には参議となり、公卿としての地位を確立しました。

しかし、寛永16年（1639年）に47歳という若さでこの世を去りました。法号は光林院観月梵空。権大納言に任官されたわずか3日後の出来事でした。

系譜

父：中山慶親
母：有馬則頼の娘
妻：不詳
男子：中山英親（1627年 - 1674年）

官歴

慶長2年1月5日（1597年2月21日）：従五位下
慶長16年4月29日（1611年6月10日）：従五位上・侍従
慶長18年12月2日（1614年1月11日）：左近衛少将
慶長20年1月5日（1615年2月2日）：正五位下
元和3年1月5日（1617年2月10日）：従四位下
元和5年12月25日（1620年1月29日）：従四位上
元和9年1月5日（1623年2月4日）：正四位下
寛永3年8月10日（1626年9月30日）：左近衛中将へ転任、蔵人頭に補任
寛永3年12月9日（1627年1月26日）：正四位上
寛永4年1月18日（1627年3月5日）：蔵人頭辞任
寛永4年1月29日（1627年3月16日）：参議、左近衛中将は如元
寛永5年1月6日（1628年2月10日）：従三位
寛永8年1月6日（1631年2月6日）：正三位
寛永8年12月24日（1632年2月14日）：権中納言
寛永16年8月23日（1639年9月20日）：権大納言

中山元親は、その短い生涯の中で、着実に官位を昇進させ、公卿としての地位を確立しました。彼の足跡は、日本の歴史に確かに刻まれています。

参考文献

『系図纂要』第六冊（宝月圭吾・岩沢愿彦監修、名著出版、1973年）
* 『公卿補任』第三篇（黒板勝美・国史大系編輯会『新訂増補国史大系』所収、吉川弘文館、1974年）

もう一度検索