中島優貴

中島優貴は、北海道出身のキーボーディスト、そして作曲家として知られています。1980年代を中心に、プログレッシブ・ロック、ハードロック、ヘヴィメタルといったジャンルでその才能を発揮しました。

彼の音楽キャリアは、様々なバンドでの活動を経て、長沢ヒロと共に結成したHEROから本格的にスタートしました。HEROではレコードを発表するものの、その後脱退し、スタジオミュージシャンとしての道を歩み始めます。1980年には、自らがリーダーを務めるバンド「HEAVY METAL ARMY」を結成し、同名のアルバムを発表しました。このバンドは、中島以外のメンバーが全員沖縄出身という異色の構成でも注目を集めました。

海外進出を視野に入れていた中島は、バンド名を「EASTERN ORBIT」と改名し、音楽性もハードロックからプログレッシブ・ロックへとシフトしました。EASTERN ORBITは、海外映画のサウンドトラックに楽曲が起用されるなど、目覚ましい成果を上げましたが、約3年間の活動を経て解散しました。

EASTERN ORBIT解散後、中島はアーティストとのセッションや、アニメを中心に作曲家として楽曲を提供するなど、幅広い活動を展開しました。80年代後半にはバンド「サブリナ」を結成しますが、短期間で解散。90年代以降は、アニメ作品の楽曲プロデュースや、ヒーリングCDの制作に力を注ぎました。ヒーリングCDは「YUHKI」名義で発表されています。

ディスコグラフィ

ソロアルバム
大予言～ハート･オブ・ルネッサンス（1982年）
インスパイア（1984年）
やまとなでしこ（1984年）
月影（1988年）
MUSIC MUSEUM（1月～12月）（1992-93年）
野鳥物語 さえずりと音楽（1～6）（1996年）
HEAVY METAL ARMY
HEAVY METAL ARMY（「1」と記載される場合も有り）(1981年）
EASTERN ORBIT
Future Force（1982年）
JOURNEY TO UTOPIA（ライブ盤）（1983年）

レコーディング参加作品
浜田麻里　『Lunatic Doll〜暗殺警告』（1983年）
樋口宗孝　『ディストラクション 〜破壊凱旋録〜』（1983年）

映像音楽
兇悪の紋章（1990年 / 東映ビデオ、テレビ朝日）
B・B（1990年 / バンダイビジュアル）
* まっ黒なおべんとう（1990年 / 共同映画全国系列会議）

中島優貴は、その多岐にわたる音楽活動を通じて、日本の音楽シーンに大きな足跡を残しました。

もう一度検索