中里村 (新潟県)

中里村（なかさとむら）

中里村は、新潟県の中越地方、中魚沼郡の東部に位置していた村です。周囲を山々に囲まれ、信濃川と清津川が流れる自然豊かな地域でした。この地は古くから「妻有郷」と呼ばれ、歴史と文化が息づいていました。

地理

村の面積は、田畑が11.2%、宅地が1.0%と、山林や雑種地が大部分を占めていました。信濃川、清津川、釜川などの河川が流れ、豊かな自然環境を形成していました。

隣接していた自治体

十日町市
中魚沼郡津南町
南魚沼郡塩沢町
南魚沼郡湯沢町
東頸城郡松之山町

歴史

沿革

1955年3月31日：中魚沼郡田沢村と倉俣村が合併し、中里村が発足しました。
1956年4月1日：中魚沼郡津南町との境界の一部を変更しました。
1956年9月30日：中魚沼郡貝野村の一部を編入しました。
2005年4月1日：十日町市、中魚沼郡川西町、東頸城郡松代町、松之山町と合併し、新設の十日町市となり、中里村は消滅しました。

行政

村長は、山本茂穂氏が1989年12月25日から務めていました。

経済

農業

農業が盛んで、特に米作りが中心でした。平成12年の統計では、農業粗生産額の72.5%を米が占めていました。

商業

村内には、「なかさとむらショッピングセンター（愛称：Uモール）」がありました。これは、国道117号の拡幅に合わせて、村外への購買力流出を抑制するために、地元商店街が主導で設立されました。1992年5月にオープンし、Aコープを含む17店舗とコミュニティ施設を備えた複合商業施設でした。中小企業庁の高度化融資「街づくり会社パート3」の適用第一号であり、全国からの視察もありました。1995年には、村営のプラネタリウム「ドーム中里 き☆ら・ら」も設けられました。

姉妹都市・提携都市

国内

新座市（埼玉県）
久米島町（沖縄県）

2002年度に友好姉妹都市提携を結びました。

教育

村内には以下の教育機関がありました。

中里中学校
貝野小学校
倉俣小学校（合併後の2017年に田沢小へ統合）
田沢小学校
清津峡小学校（合併後の2009年に十日町市立田沢小学校へ統合）

交通

鉄道路線

東日本旅客鉄道（JR東日本）飯山線
越後田沢駅

バス

越後交通
南越後観光バス

道路

一般国道
国道117号
国道353号
都道府県道
主要地方道
新潟県道49号小千谷十日町津南線

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

平成13年度の観光入込客数では、「自然景観」が最も多く（146,840人）、次いで「温泉」（73,250人）、「産業・観光」（21,170人）となっていました。

主な観光スポット:

清津峡
田代の七ツ釜（国指定名勝・天然記念物）
七ツ釜フィッシングパーク
小松原湿原
瀬戸渓谷
越後妻有アートトリエンナーレ
ふるさと館
重地大池自然観察交流広場
清田山自然公園
ベルナティオ
なかさと清津スキー場
ミオンなかさと
ゆくら妻有

著名な出身者

服部勇馬・弾馬（陸上競技選手）

中里村は、その豊かな自然と歴史、そして地域の人々の温かさが魅力の村でした。合併によりその名は消えましたが、その歴史は今も人々の心に刻まれています。

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