丸尾眞

丸尾眞（まるお しん）氏は、1949年（昭和24年）に生まれ、日本の外交官として長年にわたり活躍しました。新字体では丸尾真とも表記されます。

東京都出身の丸尾氏は、1968年に都立秋川高校を卒業（1期生）後、東京大学に進学。1974年（昭和49年）に東京大学文学部在学中に外務公務員採用上級試験に合格しました。翌1975年（昭和50年）には、同大学文学部二類を中退し、外務省に入省しました。

外交官としてのキャリアは、1992年（平成4年）2月の外務省経済局国際経済第二課長を皮切りに、1994年（平成6年）8月には世界平和研究所主任研究員、1996年（平成8年）8月には駐蘭参事官・公使を務めました。その後も、1999年（平成11年）8月に駐露公使、2003年（平成15年）3月にウラジオストク総領事、2007年（平成19年）7月にはデュッセルドルフ総領事など、数々の要職を歴任しました。

2010年（平成22年）1月には、キルギス駐箚特命全権大使に任命され、キルギス専任としては初代の大使となりました。2012年（平成24年）1月には、兼任でタジキスタン駐箚特命全権大使も務めました。同年10月2日からは、科学技術協力担当大使に任命され、2013年（平成25年）2月20日には、科学技術協力担当大使兼安保理非常任理事国選挙及び安保理改革（中央アジア諸国）担当大使を兼務しました。

2013年9月27日、丸尾氏は依願免職となりましたが、2024年には瑞宝中綬章を受章し、その功績が称えられました。

丸尾氏と同期には、河相周夫（12年外務事務次官）、別所浩郎（12年駐韓大使）、奥田紀宏（13年駐カナダ大使）など、著名な外交官が名を連ねています。その他にも、谷崎泰明、三輪昭、鈴木庸一、持田繁、門司健次郎、渥美千尋、山口寿男、岸野博之、水城幾雄、江川明夫、竹内春久、西林万寿夫、篠塚保、森元誠二、小林祐武、椿秀洋、庄司隆一、清水武則、隈丸優次、蒲原正義、藤田順三、名井良三、福田米蔵、大部一秋といった、多数の外交官が同期として活躍しています。

丸尾氏の外交官としてのキャリアは、多岐にわたり、国際社会における日本のプレゼンス向上に貢献したと言えるでしょう。

主な経歴
1974年：外務公務員採用上級試験合格
1975年：外務省入省
1992年：外務省経済局国際経済第二課長
1994年：世界平和研究所主任研究員
1996年：駐蘭参事官・公使
1999年：駐露公使
2003年：ウラジオストク総領事
2007年：デュッセルドルフ総領事
2010年：キルギス駐箚特命全権大使
2012年：兼タジキスタン駐箚特命全権大使、科学技術協力担当大使
2013年：依願免職
* 2024年：瑞宝中綬章受章

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