西林万寿夫

西林万寿夫について

西林万寿夫（にしばやし ますお）は、1952年（昭和27年）に生まれた日本の外交官です。2009年から2013年までキューバ駐箚特命全権大使、2013年から2017年までギリシャ駐箚特命全権大使を務めました。

生い立ちと学歴

東京都出身で、東京教育大学附属駒場高等学校（現筑波大学附属駒場高等学校）を経て、1975年（昭和50年）に東京大学法学部第2類（公法コース）を卒業しました。その後、外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。

外務省でのキャリア

西林氏は、外務省において以下の様な要職を歴任しました。

1983年（昭和58年）7月：外務省大臣官房儀典官室首席事務官
1985年（昭和60年）7月：在マレーシア大使館一等書記官
1988年（昭和63年）6月：ジュネーブ国際機関代表部一等書記官（後に参事官）
1992年（平成4年）1月：中南米局中南米第二課長
1994年（平成6年）1月：大臣官房海外広報課長
1996年（平成8年）2月：ニューヨーク総領事館領事（広報センター長）
1999年（平成10年）2月：在シンガポール大使館公使
2001年（平成12年）4月：中南米局参事官
2002年（平成13年）8月：ボストン総領事
2005年（平成17年）7月：サンパウロ総領事

これらの職務を通じて、国際関係や広報活動、中南米地域における外交政策などに深く関わってきました。

大使としての活躍

2009年（平成21年）2月には、駐キューバ大使に任命され、キューバとの外交関係を深化させる役割を担いました。2012年（平成24年）には、文化交流担当の特命全権大使、そして北極担当の特命全権大使も兼任し、幅広い分野での外交活動を展開しました。

2013年（平成25年）8月からは、ギリシャ駐箚特命全権大使として、ギリシャとの関係強化に尽力しました。さらに、同年10月にはキプロス駐箚特命全権大使も兼任し、二国間の友好関係を促進しました。

退官後

2017年（平成29年）8月8日に大使を免官となった後、同年12月6日には国際交流基金ローマ日本文化会館館長に就任し、文化交流の分野で引き続き貢献しています。

人物像

西林氏は、外交官としての職務に加えて、音楽を愛する文化人としての側面も持っています。4歳から始めたヴァイオリンは趣味の域を超え、ボストンなど任地でアマチュア楽団に所属して演奏活動を行っています。2011年9月22日には、キューバの首都ハバナで行われた東日本大震災追悼コンサートでヴァイオリンを演奏しました。また、クラシック音楽鑑賞やゴルフも趣味としています。夫人である喜久子氏との間には、一男一女をもうけています。

同期入省者

西林氏と同期の外務省入省者には、以下の様な人物がいます。

河相周夫（元外務事務次官）
別所浩郎（元駐韓大使）
奥田紀宏（元駐カナダ大使）
谷崎泰明（元外務省研修所長）
三輪昭（元関西担当大使）
鈴木庸一（元駐フランス大使）
持田繁（元国連事務総長副特別代表）
門司健次郎（元ユネスコ代表部大使）
渥美千尋（元駐アイルランド大使）
山口寿男（元駐ノルウェー大使）
岸野博之（元駐ラオス大使）
水城幾雄（元駐パナマ大使）
江川明夫（元駐スロバキア大使）
竹内春久（元駐シンガポール大使）
篠塚保（元国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当兼サイバー政策担当大使）
蒲原正義（元駐カザフスタン大使）
森元誠二（元駐スウェーデン大使）
小林祐武（元外務省経済局総務参事官室課長補佐）
椿秀洋（元駐ボリビア大使）
庄司隆一（元駐ナイジェリア大使）
清水武則（元駐モンゴル大使）
隈丸優次（元駐カンボジア大使）
藤田順三（元駐ウガンダ大使）
丸尾眞（元科学技術協力担当大使）
名井良三（元駐アンゴラ大使）
福田米蔵（元駐ジンバブエ大使）
大部一秋（元駐ウルグアイ大使）

関連情報

西林 万寿夫 大使 略歴 - 在ギリシャ大使館
ローマ日本文化会館と吉田茂元総理 - 2019年12月16日
ギリシャの今を語る 執筆者：前駐ギリシャ大使 西林万寿夫氏 - 2017年9月
* 駐キューバ大使 西林万寿夫 | 会見記録／昼食会／研究会 | 日本記者クラブ - 2010年11月26日

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