亀山房代

亀山房代（かめやま ふさよ）について

亀山房代は1967年3月10日に生まれ、2009年11月23日に逝去した日本の元お笑いタレントであり、漫才師です。彼女は三重県名張市に生まれ、相愛女子短期大学を卒業後、吉本総合芸能学院（NSC）の5期生として吉本興業に入りました。ピン芸人としてのスタートを切った彼女は、心斎橋筋2丁目劇場を中心に多くの舞台で活動しました。

漫才コンビ「里見まさと・亀山房代」

1989年、亀山は元「ザ・ぼんち」のメンバーである里見まさとに声をかけられ、漫才コンビ「里見まさと・亀山房代」を結成しました。亀山は元々はピン芸人として活動していたため、漫才のノウハウはまさとの指導によるものでした。コンビのスタイルは、亀山が話の展開をリードしながらボケを行い、まさとがそれに対してツッコミを入れるというオーソドックスなスタイルでした。この二人のコンビは、下ネタやギャグを排したクリーンな漫才を提供し、多くのファンに愛されました。

彼らの漫才は、1995年に上方漫才大賞の奨励賞を受賞するなど、徐々に評価を受け始めます。さらに1997年には上方お笑い大賞金賞、翌1998年にはその大賞をも受賞します。一方で、結成当初は新人コンビとして扱われ、興行前半でのネタ披露に苦しみ、まさとがその屈辱を語る姿も印象的でした。

テレビ出演と個人活動

亀山は夫婦漫才王国とも称される関西で、テレビ番組にも多数出演しました。主な出演作品には『ぐるっと関西おひるまえ』や『生活笑百科』、『4時ですよーだ』などがあります。また、関西ローカルの情報番組『ワイドABCDE〜す』では「亀ちゃんの駅前情報局」のコーナーを担当し、大阪の街の情報を生中継で紹介しました。

私生活では、2001年にフォトジャーナリストの今枝弘一との結婚を発表し、2002年には第一子となる女児を出産しました。漫才コンビを解散した後も、亀山はテレビ番組のコメンテーターや性教育に関する講演活動などを行い、多才な才能を発揮しました。

健康問題と逝去

しかし、彼女の人生は突然の悲劇に見舞われます。2009年の11月10日、自宅で劇症型心筋炎を発症し、その後意識を失います。11月23日に神奈川県内の病院で心室細動により命を落としました。42歳という若さでの死去は多くのファンや関係者に衝撃を与えました。亀山の漫才や影響力は多くの人に親しまれており、彼女の才能と人柄は今でも語り継がれています。彼女の訃報は、多くの芸人仲間やファンにとって非常に悲しいニュースでした。

まとめ

亀山房代の名は、漫才の世界で輝きを放ち続けています。彼女が築いた漫才コンビ「里見まさと・亀山房代」は、今もなお日本のお笑い文化の一部として多くのファンに愛されています。そのユーモアと才能は、これからも多くの世代に受け継がれていくことでしょう。

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