二荒家

二荒家は、北白川宮能久親王の第五王子である二荒芳之が明治時代に臣籍降下し、創設した伯爵家です。

歴史

明治30年（1897年）7月1日、二荒芳之は臣籍降下し、二荒家を興して華族の伯爵に列せられました。 ちなみに、芳之の弟である正雄（第六王子）も同日に臣籍降下し、上野家を興して伯爵に叙されています。

芳之の後を継いだのは、宇和島伊達家の伊達宗徳侯爵の子である二荒芳徳です。芳徳は養子として二荒家に入り、宮内省で参事官や式部官、東宮職御用掛などを歴任しました。その後、貴族院の伯爵議員に当選し、要職を務めました。また、ボーイスカウト日本連盟の総コミッショナーとしても活動しました。

昭和前期には、二荒伯爵家の邸宅は東京市四谷区霞ヶ丘にありました。

芳徳の子である芳忠は、東芝EMI音楽出版社の社長を務めました。

二荒家に関連する人物

二荒芳之：二荒家を創設。
二荒芳徳：宇和島伊達家から養子に入り、貴族院議員やボーイスカウト連盟総コミッショナーを歴任。
二荒芳忠：東芝EMI音楽出版社の社長。

参考文献

華族大鑑刊行会『華族大鑑』日本図書センター〈日本人物誌叢書7〉、1990年（平成2年）。ISBN 978-4820540342。
小田部雄次『華族 近代日本貴族の虚像と実像』中央公論新社〈中公新書1836〉、2006年（平成18年）。ISBN 978-4121018366。
森岡浩『日本名門・名家大辞典』東京堂出版、2012年（平成24年）。ISBN 978-4490108217。

関連項目

北白川宮家
伊達氏

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