二見町 (三重県)

二見町の概要

二見町（ふたみちょう）は、かつて三重県度会郡に存在した町で、2005年11月1日に伊勢市、小俣町、御薗村と合併して新しい伊勢市が誕生しました。この合併により、自治体としての二見町は廃止され、今後は「伊勢市二見町」という名称で存在しています。

地理

二見町は伊勢市に隣接しており、周囲にはいくつかの大字がありました。以下の大字があった地域は、合併後も引き続き「二見町」の名を冠しています。具体的な大字の名前としては、今一色、江、荘、西、松下、溝口、三津、山田原などがありました。

合併後の地域分布では、江の一部が「二見町茶屋」、山田原と溝口の一部が「二見町光の街」として新たに編成されました。

歴史

二見町の歴史は1908年5月1日の東二見村と西二見村の合併に始まり、これにより二見町が誕生しました。続いて、1911年には二見浦駅が開業し、地域の交通の便が向上しました。その後1954年には悲劇的な事故が発生し、観光バスが入り江に転落して多くの命が失われました。この出来事は、地域の人々に大きな影響を与えました。

1963年には松下駅が開業し、その後1989年には一時的な駅として池の浦シーサイド駅が開設されましたが、2020年には廃止されています。

二見町は2005年11月1日に伊勢市、小俣町、御薗村と合併し、再び伊勢市が設立され、これにより長い歴史を持つ二見町は幕を閉じました。

行政構造

二見町の最後の町長は辻三千宣氏でした。二見町は、福岡県の志摩町と姉妹都市関係を結んでいました。

教育機関

二見町には教育機関も存在し、二見町立二見中学校と二見町立二見浦小学校があり、多くの子供たちが学びました。また、職業能力開発短期大学校や国際リゾート短期大学校も存在していました。

交通アクセス

二見町の交通は、JR東海の参宮線に支えられ、二見浦駅と松下駅が主要な駅として利用されていました。また、CANばすなどのバス交通も地域住民に便利な移動手段を提供していました。道路では、伊勢二見鳥羽ラインが開通しており、2017年には無料開放されました。国道42号や三重県道102号伊勢二見線も通っており、交通の要所として機能していました。

名所と観光スポット

二見町には数多くの名所や観光スポットがあります。特に有名なのは夫婦岩で、この場所は多くの観光客に愛されています。また、二見浦周辺には海水浴場や老舗旅館街もあり、観光業も盛んでした。さらに、二見シーパラダイスや伊勢・安土桃山文化村、マコンデ美術館なども訪れる価値のあるスポットです。

有名人

二見町は多くの有名人を輩出しています。高校野球の指導者として知られる冨士井金雪氏や、プロ野球選手の江川智晃氏や小山伸一郎氏、1964年東京オリンピックの男子800m日本代表の森本葵氏など、その活躍が地域に誇りを与えています。

結論

二見町はその歴史と文化、自然の美しさから、かつて多くの人々に愛されていた地域です。合併により形は変わりましたが、その名は今も伊勢市の一部として残っています。

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