伊庭町

伊庭町（いばちょう）

伊庭町は、滋賀県東近江市に位置する町丁で、かつて存在した神崎郡伊庭村の流れを汲む地域です。ここでは、伊庭町の地理的特徴、歴史的変遷、人口動態、交通網、そして主要な施設について詳しく解説します。

地理

伊庭町は、東近江市の北西部に位置し、東海道本線（琵琶湖線）の能登川駅の南西に広がっています。北は山路町や猪子町、東は五個荘日吉町、南は能登川町やきぬがさ町、西は大中町と隣接しています。

町の中央部には大同川が流れ、南端には須田川が流れています。主要な道路としては、滋賀県道194号柳川能登川線が町の中央を横断し、滋賀県道194号・滋賀県道526号伊庭円山線が西側を縦断しています。また、東側には東海道本線と滋賀県道2号大津能登川長浜線が通っています。

歴史

伊庭町の歴史は、幕末の神崎郡伊庭村に遡ります。当時の領主は旗本三枝氏でした。明治時代に入り、行政区画の変遷を経て、1889年（明治22年）の町村制施行により八条村の大字となりました。

1894年（明治27年）には、八条村が分割され、大字伊庭の区域をもって伊庭村が発足しました。しかし、1942年（昭和17年）に能登川村、五峰村、八幡村、栗見村と合併し、能登川町の一部となりました。そして、2006年（平成18年）に能登川町が東近江市に編入され、現在の東近江市伊庭町となっています。

人口

伊庭町の人口は、近年減少傾向にあります。国勢調査によると、人口は減少していますが、世帯数は微増しています。これは、核家族化や単身世帯の増加が影響していると考えられます。

交通

伊庭町には、鉄道の駅はありませんが、東海道本線（琵琶湖線）が通過しており、隣接する能登川駅が利用可能です。また、ちょこっとバスというコミュニティバスが運行しており、町内各地へのアクセスを支えています。

主要な道路としては、滋賀県道2号大津能登川長浜線、滋賀県道194号柳川能登川線、滋賀県道526号伊庭円山線が挙げられます。

施設

伊庭町には、滋賀県立能登川高等学校、東近江市立能登川西小学校、東近江市立ちどり幼児園などの教育施設があります。また、大濱神社、愛宕神社、文殊堂、妙金剛寺、妙楽寺、法光寺、浄福寺、誓教寺、金毘羅神社などの寺社も点在しています。

その他

伊庭町の郵便番号は521-1235で、能登川郵便局が管轄しています。

まとめ

伊庭町は、豊かな自然と歴史的な背景を持つ地域です。能登川駅が近く、交通の便も比較的良く、教育施設や寺社も充実しています。近年、人口減少という課題に直面していますが、地域住民の努力によって、その魅力を維持し続けています。

参考資料

角川日本地名大辞典 25 滋賀県
旧高旧領取調帳データベース
* 東近江市公式サイト

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