伊那田島駅

伊那田島駅

伊那田島駅（いなたじまえき）は、長野県上伊那郡中川村片桐にある、東海旅客鉄道（JR東海）飯田線の駅です。中川村内では唯一の駅ですが、市街地からは少し離れた場所に位置しています。

歴史

伊那田島駅は、1920年（大正9年）11月22日に伊那電気鉄道の伊那田島停留場として開業しました。当時は旅客駅としての役割を担っていました。

その後、1943年（昭和18年）8月1日に伊那電気鉄道線が国有化され、飯田線の一部として鉄道省（後の日本国有鉄道）に移管されました。これに伴い、伊那田島駅に昇格しました。国有化当初は、東海道本線の一部駅や飯田線、中央本線の一部の駅、松本駅を発着する旅客のみが利用可能でしたが、1954年（昭和29年）12月1日には東京都区内や長野駅発着の旅客も利用できるようになりました。

1971年（昭和46年）には旅客発着駅の制限が撤廃され、より多くの人々が利用できるようになりました。同年12月1日には業務委託が終了し、無人駅となりました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、JR東海の駅として現在に至っています。

駅構造

伊那田島駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。駅構内には保線車両用の留置線が設けられています。駅舎はなく、ホーム上に待合所が設置されています。駅の管理は伊那市駅が行っており、無人駅となっています。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は減少傾向にあります。長野県統計書によると、各年度の平均乗車人員は以下の通りです。

2007年度: 27人
2009年度: 21人
2010年度: 13人
2011年度: 14人
2012年度: 16人
2013年度: 18人
2014年度: 12人
2015年度: 7人
2016年度: 6人
2017年度: 8人
2018年度: 9人

駅周辺

駅周辺はのどかな風景が広がり、特に駅の南側には一面の果樹園が広がっています。中川村唯一の駅ではありますが、市街地からは少し離れているため、利用客は比較的少ない状況です。

バス路線

中川村営巡回バス「のっチャオ」が、駅周辺を巡回しています。巡回南回り線と午後バス南部線が運行しており、地域住民の足として利用されています。

隣の駅

伊那田島駅は、飯田線に所属しており、隣接する駅は以下の通りです。

東海旅客鉄道（JR東海）
飯田線
快速「みすず」：通過
普通：上片桐駅 - 伊那田島駅 - （大沢信号場） - 高遠原駅

また、臨時急行「飯田線秘境駅号」の延長運転時には、当駅に停車した実績があります。

脚注

参考文献
曽根悟（監修）、朝日新聞出版分冊百科編集部（編集）「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日。

関連項目

* 日本の[[鉄道駅]]一覧

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