伊集院町下谷口(いじゅういんちょうしもたにぐち)
鹿児島県日置市に位置する
伊集院町下谷口は、旧
薩摩国日置郡伊集院郷に属していた
地域です。この
地域は、歴史と自然が調和した魅力的な場所として知られています。
地理
伊集院町下谷口は、
日置市の東端部に位置し、谷口川の中流域から下流域にかけて広がっています。この
地域は、北に
伊集院町徳重や
伊集院町清藤、南に
伊集院町恋之原、西に
伊集院町飯牟礼や
伊集院町大田、東に
伊集院町猪鹿倉、
鹿児島市福山町、
鹿児島市上谷口町と隣接しています。
地域内には、
鹿児島県道24号鹿児島東市来線と
鹿児島本線が並行して走り、中央部には
鹿児島県道206号徳重横井鹿児島線が東西に通っています。さらに、
南九州西回り自動車道が東西に横断し、伊集院インターチェンジが設置されているため、交通アクセスにも恵まれています。北部は市街地として発展しており、
日置市立伊集院小学校や
日置市立伊集院中学校などの教育施設が集まっています。
河川
地域内には、谷口川が流れ、豊かな自然環境を形成しています。
歴史
谷口村分村から町村制施行まで
下谷口という地名は
江戸時代から存在し、
薩摩国日置郡伊集院郷の一部でした。元禄郷帳や
天保郷帳には「谷口村」と記載されていますが、薩藩政要録や
旧高旧領取調帳には下谷口村と上谷口村(現在の
鹿児島市上谷口町)に分かれて記載されています。このことから、
江戸時代初期に谷口村が分割されたと考えられます。伊集院由緒記には、分村の時期は不明とされていますが、上下に分かれたことが記されています。下谷口村の村高は、
旧高旧領取調帳によると1,128石余でした。
かつて、薩摩街道が村域の北を通っており、南の台地には地頭仮屋があり、その周囲に麓集落が形成されていました。しかし、宝永6年に御仮屋は苗代川に移されたとされています。
1889年(明治22年)の
町村制施行により、伊集院郷の一部が中伊集院村となり、下谷口村は中伊集院村の
大字「下谷口」となりました。
1922年(大正11年)には、中伊集院村が町制を施行し、
伊集院町の
大字となりました。
2005年(平成17年)
5月1日、
伊集院町は
東市来町、吹上町、日吉町と合併し、
日置市が誕生しました。合併に際して、
大字名については、旧町名を冠することとなり、「下谷口」は「
伊集院町下谷口」に改称されました。
人口
2020年10月1日現在、
伊集院町下谷口の人口は3,740人、世帯数は1,512世帯です。
国勢調査によると、
1995年以降、人口は緩やかに推移しています。
施設
公共施設
伊集院税務署、
鹿児島地方裁判所伊集院簡易裁判所、
鹿児島県鹿児島
地域振興局日置庁舎、
日置市役所産業建設部、
日置市立中央図書館、
日置市伊集院武道館、伊集院地区公民館など、様々な公共施設が利用可能です。
教育施設
日置市立伊集院中学校、
日置市立伊集院小学校、伊集院幼稚園、清光保育園など、教育施設も充実しています。
郵便局
伊集院郵便局、窪田簡易郵便局が
地域住民の生活を支えています。
寺社
妙音寺常楽院、大光寺、光林寺、金剛院、南方神社、念法眞教鹿児島念法寺など、歴史的な寺社も多く存在します。
小・中学校の学区
伊集院町下谷口の児童・生徒は、原則として
日置市立伊集院小学校、
日置市立伊集院中学校に通学します。ただし、
鹿児島市に隣接する
地域では、
鹿児島市立松元小学校、
鹿児島市立松元中学校に通学するケースもあります。
交通
道路
南九州西回り自動車道(
国道3号バイパス)が通り、伊集院インターチェンジが設置されています。また、
鹿児島県道24号鹿児島東市来線、
鹿児島県道37号伊集院日吉線、
鹿児島県道206号徳重横井鹿児島線、
鹿児島県道301号伊集院停車場線など、主要な道路が
地域内を通っています。
脚注
関連項目
上谷口町(江戸期に分割されるまで同じ村を形成していた
鹿児島市の町)