佐々木典子

佐々木典子

佐々木典子（ささき のりこ、1958年 - ）は、日本を代表するソプラノ歌手の一人です。その卓越した歌唱力と豊かな表現力で、オペラ界を中心に国内外で高い評価を得ています。熊本県出身。

経歴

佐々木典子は、幼少期から音楽に親しみ、声楽家としての道を志します。

1958年、大分県に生まれる。
1981年、武蔵野音楽大学声楽科を卒業。
1983年、ザルツブルク・モーツァルテウム大学オペラ科を首席で卒業。この頃から、その才能は国際的に注目されるようになります。
1984年、ウィーン国立歌劇場オペラスタジオに入所（1986年まで）。
1986年、ウィーン国立歌劇場専属歌手となります（1991年まで）。ヨーロッパを拠点に、数々の主要なオペラに出演し、国際的なキャリアを確立します。
1994年、武蔵野音楽大学音楽学部非常勤講師に就任（2000年まで）。
1995年、くらしき作陽大学音楽学部非常勤講師に就任（2001年まで）。
2000年、武蔵野音楽大学音楽学部常勤講師に就任（2004年まで）。
2001年、東京芸術大学音楽学部非常勤講師に就任（2004年まで）。
2004年、東京芸術大学音楽学部助教授に就任（2007年4月からは准教授）。武蔵野音楽大学音楽学部非常勤講師も兼任。
2012年、東京芸術大学音楽学部教授に就任（現職）。後進の育成に力を注ぐ傍ら、演奏活動も精力的に行っています。

また、東京二期会、声楽会員「二期会」幹事、東京オペラ・プロデュース・メンバーとしても活動しています。

演奏活動

佐々木典子は、オペラ、宗教曲、オーケストラ作品など、幅広いジャンルでソプラノ・ソロを務めています。特に、モーツァルト、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウスなどの作品を得意とし、その歌唱は聴衆を魅了し続けています。

主要出演作品

オペラ

リヒャルト・シュトラウス：《バラの騎士》元帥夫人、《カプリッチョ》伯爵令嬢、《ダフネ》
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト：《フィガロの結婚》伯爵夫人、スザンナ、ケルビーノ、《魔笛》パミーナ、ダーメＩ、《ドン・ジョヴァンニ》ツェルリーナ、ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィラ、《コジ・ファン・トゥッテ》フィオルディリージ
リヒャルト・ワーグナー：《ニュルンベルクのマイスタージンガー》エヴァ
ジュール・マスネ：《ウェルテル》ゾフィー
シャルル・グノー：《ファウスト》ジーベル
ジュゼッペ・ヴェルディ：《椿姫》ヴィオレッタ
ジャコモ・プッチーニ：《ジャンニ・スキッキ》ラウレッタ
ジョアッキーノ・ロッシーニ：《アルジェのイタリア女》エルヴィラ
アントニン・ドヴォルザーク：《ルサルカ》妖精Ｉ
ヨハン・シュトラウス2世：《こうもり》ロザリンデ
フランツ・レハール：《メリー・ウィドウ》ハンナ
クリストフ・ヴィリバルト・グルック：《オルフェオとエウリディーチェ》
ロベルト・シューマン：《ゲノヴェーヴァ》
《鳴神》雲の絶間の姫

宗教曲、オーケストラ作品

モーツァルト：《戴冠ミサ、ハ短調ミサ、他ミサ曲多数》、《レクイエム》
ヴェルディ：《レクイエム》
ヘンデル：《メサイア》、《ユダス・マカベウス》
J.S.バッハ：《マタイ受難曲》、《ヨハネ受難曲》、《ロ短調ミサ》
ベートーヴェン：《ミサ・ソレムニス》、《交響曲第9番》
ペルゴレージ、ロッシーニ、ドヴォルザーク：《スタバト・マーテル》
オネゲル：《火刑台上のジャンヌ・ダルク》
シュミット：《7つの封印の書》
R.シュトラウス：《四つの最後の歌》
マーラー：《交響曲第4番》
ハイドン：《天地創造》、《四季》

その他多数

主要共演団体・指揮者

佐々木典子は、世界的に著名なオーケストラや指揮者と数多く共演しています。

主要共演団体: ウィーン国立歌劇場、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、東京都交響楽団など
主要指揮者: ゲオルク・ショルティ、クラウディオ・アッバード、ウラディーミル・アシュケナージ、岩城宏之、秋山和慶など

受賞歴

1990年：熊本市女性賞
2000年：ホテルオークラ音楽賞

教育活動

佐々木典子は、東京芸術大学において、学部・大学院・別科における声楽実技指導、博士学位審査に携わっています。次世代の音楽家育成に貢献しています。

社会活動

飯塚新人音楽コンクール声楽部門審査員を務めています。

ディスコグラフィ

R.シュトラウス歌曲集：「至福のうた」 / 佐々木典子、山田武彦

外部リンク

九州交響楽団 プロフィール ソプラノ 佐々木典子
佐々木典子 - 東京芸術大学
えすどぅあ｜二期会 椿姫 佐々木典子/アッレマンディ/東フィル

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