信太山駐屯地

信太山駐屯地

信太山駐屯地（しのだやまちゅうとんち）は、大阪府和泉市伯太町に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。この駐屯地には、第37普通科連隊をはじめとする部隊が駐屯しており、地域防衛の重要な拠点となっています。駐屯地司令は、第37普通科連隊長が兼務しています。

歴史

日本陸軍時代

信太山駐屯地の歴史は、1919年（大正8年）11月に陸軍野砲兵第4連隊第1大隊が大阪市から移駐し、陸軍信太山駐屯地として開設されたことに始まります。

米軍による接収

第二次世界大戦終結後の1945年（昭和20年）には、占領軍によって接収され、米軍が駐留しました。朝鮮戦争勃発前までは、米陸軍第25歩兵師団第27歩兵連隊が駐留し、その後、1950年（昭和25年）には米海兵隊の下士官養成学校としても使用されました。

陸上自衛隊の駐屯地として

1957年（昭和32年）9月2日、米軍の接収が解除され、陸上自衛隊信太山駐屯地として再出発しました。当初は、第7普通科連隊第3大隊や第4陸曹教育隊などが駐屯していましたが、その後、部隊の改編や移動を経て、現在の体制に至っています。

1962年（昭和37年）1月には、第37普通科連隊が新編されました。これは、第7普通科連隊第3大隊を基幹としており、信太山駐屯地の歴史において重要な転換点となりました。2006年（平成18年）3月には、第3師団の即応近代化師団への改編に伴い、第37普通科連隊も改編され、対戦車中隊を基幹とする第5普通科中隊が新編されました。

駐屯部隊

信太山駐屯地には、中部[[方面隊]]隷下の以下の部隊が駐屯しています。

第3師団
第37普通科連隊
第3後方支援連隊
第2整備大隊
第3普通科連隊直接支援中隊
第49普通科連隊（即応予備自衛官訓練時のみ）
中部方面会計隊
第398会計隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第318基地通信中隊
信太山派遣隊
信太山駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
警務隊
中部方面警務隊
第131地区警務隊
信太山派遣隊

廃止された部隊

過去には、以下の部隊が信太山駐屯地に駐屯していましたが、部隊の改編や移動により廃止されました。

第7普通科連隊第3大隊：1962年（昭和37年）1月17日廃止。
第108教育大隊：1969年（昭和44年）7月30日廃止。

最寄りの幹線交通

信太山駐屯地の周辺には、以下の幹線交通網が整備されています。

高速道路: 阪和自動車道（堺IC、岸和田和泉IC）
一般道: 国道26号、国道170号、国道309号、国道310号、国道480号、大阪府道2号大阪中央環状線、大阪和泉泉南線、大阪府道36号泉大津美原線、大阪府道・和歌山県道63号泉佐野岩出線
鉄道: JR西日本阪和線信太山駅
港湾: 堺泉北港、和歌山下津港（特定重要港湾）、阪南港（重要港湾）、深日港（地方港湾）
飛行場: 関西国際空港

周辺の重要施設

信太山駐屯地の周辺には、以下の重要な施設が所在しています。

京都大学複合原子力科学研究所（泉南郡熊取町）
原子燃料工業熊取事業所（泉南郡熊取町）
堺港発電所（堺市堺区）
多奈川第二発電所（泉南郡岬町）
信貴変電所（柏原市）
八尾変電所（八尾市）
南大阪変電所（和泉市）
金剛開閉所（河内長野市）
日本製鉄関西製鉄所和歌山地区(堺)（堺市堺区）
UBE堺工場（堺市堺区）
大阪製鐵堺工場（堺市堺区）
三井化学大阪工場（高石市）
ENEOS堺製油所（堺市西区）
コスモ石油堺製油所（堺市西区）
大阪国際石油精製（高石市）
出光興産岸和田油槽所（岸和田市）
大阪ガス泉北製造所第1工場（堺市西区）、第2工場（高石市）
関西電力堺LNGセンター（堺市西区）
泉大津港湾流通センター（泉大津市）
りんくう国際物流センター（泉佐野市）
浅香山浄水場（堺市堺区）
陶器配水場（堺市中区）
桃山台配水場（堺市南区）
晴美台配水場（堺市南区）
丹南浄水場（松原市）
石川浄水場（羽曳野市）
中部受水池兼低区配水池（阪南市）
大阪府南大阪湾岸流域下水処理場（北部処理場（泉北郡忠岡町）、中部処理場（貝塚市）、南部処理場（泉南市））

関連項目

ガメラ3 邪神覚醒 - 劇中に信太山駐屯地をモデルにした場所が登場。
信太山自衛隊差別事件
伯太陣屋

外部リンク

信太山駐屯地
信太山駐屯地 (@_shinodayama) - X（旧Twitter）

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