信玄の湯 湯村温泉

信玄の湯 湯村温泉

信玄の湯 湯村温泉は、山梨県甲府市に位置する温泉地です。かつては湯村温泉と呼ばれていました。

泉質

泉質は主に以下の通りです。

ナトリウム・カルシウム - 塩化物泉（低張性弱アルカリ性高温泉）
ナトリウム・カルシウム - 塩化物・硫酸塩泉（低張性弱アルカリ性高温泉）
ナトリウム - 塩化物泉（低張性弱アルカリ性高温泉）

PH値は平均8.24、伝導率は平均2862.1[μs/cm]です。源泉数は12箇所、源泉温度は平均40.8℃、湧出量は毎分966.3リットルとなっています。近年、一部源泉で湧出量の変化が見られています。

温泉街

甲府駅の北西部に位置し、旅館やホテルが点在しています。宿泊施設では湯巡り手形を発行しているところもあります（日帰り入浴の可否は要確認）。共同浴場はかつて存在しましたが、2024年初頭に取り壊されました。

温泉街の里山である湯村山には、湯村山城（湯ノ島山城）跡があり、遊歩道が整備されています。山頂には烽火台が再建されましたが、老朽化により取り壊され、クラウドファンディングにより再々建されています。周辺には、厄除け地蔵尊として知られる福田山塩澤寺、北山筋三十三観音巡りの一番札所である松元寺、湯の守り神を祭る湯谷神社など、多くの寺社があります。

周辺名所

昇仙峡：車で約20分
千代田湖：車で約10分
武田神社：車で約10分
甲斐善光寺：車で約15分
山梨県立美術館：車で約15分

歴史

開湯には諸説あり、弘法大師（空海）が発見したという説や、鷲が傷を癒しているところを村人が発見したという説があります。

戦国時代には武田信玄が湯治に訪れたとされ、「信玄の隠し湯」とも呼ばれていました。また、武田家の家臣である多田三八郎による天狗退治の伝説も残っています。

江戸時代には、後陽成天皇の皇子である良純入道親王が居住していました。浮世絵師・葛飾北斎も湯村を描いた作品を残しています。

明治時代以降は、井伏鱒二、太宰治、松本清張など、多くの文人や俳人、画家が逗留しました。

2021年（令和3年）には、武田信玄生誕500周年を機に「信玄の湯 湯村温泉」に名称が変更されました。

再開発計画

近年、宿泊客の減少や旅館の廃業が相次いでおり、温泉街の再開発計画が進められています。2022年には新会社が設立され、温泉街の整備や外湯の新設などが計画されています。明治期の擬洋風建築を取り入れた景観づくりも進められています。

2024年11月には、再開発の第一弾として「湯村金精軒Café」がオープンしました。

交通

鉄道：JR東日本・JR東海 甲府駅からバスで約15分、タクシーで約10分
高速バス：バスタ新宿から「湯村温泉」バス停下車
* 道路：中央自動車道 甲府昭和インターチェンジまたは双葉スマートインターチェンジから約15分

詳細は湯村温泉旅館協同組合の交通アクセスを参照してください。

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