僕は天使ぢゃないよ

映画『僕は天使ぢゃないよ』

1974年に制作された、あがた森魚監督による自主映画。同名のサウンドトラックも制作され、音楽と映像の両面から作品の世界観が表現されています。この映画は、あがた森魚が監督、脚本、主演、音楽を一人で担当しており、彼の多才さをうかがい知ることができます。

あらすじ

この映画は、主人公の一郎が抱える青春の葛藤や孤独を描いた物語です。具体的なあらすじは詳細には語られていませんが、登場人物たちの複雑な人間関係や、独特の映像表現を通して、観る者に深い印象を与える作品となっています。

キャスト

豪華なキャスト陣もこの作品の魅力の一つです。

一郎：あがた森魚
荒川：横尾忠則
大滝：大瀧詠一
森永社長：長井勝一
倖子：緑魔子
悠紀：桃井かおり
ハムレット：大村文史
レアティーズ：下田逸郎
墓掘り人：古川ガン
道化：山本コウタロー
オフェリア：斉藤沙稚子
王妃：三条泰子
ボロニアス：坂本長利
俊子：梶原陽子
ひろ子：山田三代子
掃除婦：和田沙菜恵
少年：アレックス
黒川：石原信一
町田：岡崎二郎
幸子の姉：安藤純子
東山：泉谷しげる
ラム亭の主人：鈴木慶一
一郎の姉：内田ひろ子
一郎の妹：安田のぞみ
一郎の父：鈴木昭主
成田：三上寛
男一人：友部正人
不二家社長：岡本喜八
さよなら少年1：井上堯之
さよなら少年2：渡辺勝
さよなら少年3：中川五郎

スタッフ

製作・脚本・監督・主演・音楽：あがた森魚
原作：林静一『赤色エレジー』
撮影：宮崎哲郎
照明：扇子勇助
録音：菊池進平
美術：山本じん
音楽：ティン・パン・アレー（細野晴臣、鈴木茂、林立夫）、松本隆
挿入歌：あがた森魚、大瀧詠一、友部正人

サウンドトラック

映画公開後の1975年12月5日には、あがた森魚と大瀧詠一の共同名義でサウンドトラックがリリースされました。このサウンドトラックには、矢野誠、ティン・パン・アレー、はちみつぱいといった豪華なアーティストが参加しています。

収録曲

SIDE 1

1. 僕は天使ぢゃないよ / あがた森魚 – (3:16)
作詞・作曲：あがた森魚 / 編曲：矢野誠
2. 乙女の儚夢 / あがた森魚 – (5:42)
作詞・作曲：あがた森魚
3. 一郎のテーマ Part 1 / ティン・パン・アレー – (2:24)
作曲：あがた森魚 / 編曲：矢野誠
4. びんぼう / 大瀧詠一 – (2:09)
作詞・作曲・編曲：大瀧詠一
5. それはぼくじゃないよ / 大瀧詠一 – (3:19)
作詞：松本隆 / 作曲：大瀧詠一 / 編曲：ちぇるしい
6. ハムレットのテーマ / ティン・パン・アレー – (3:17)
作曲：あがた森魚 / 編曲：矢野誠

SIDE 2

1. 愛のテーマ / ティン・パン・アレー – (2:59)
作曲：あがた森魚 / 編曲：矢野誠
2. 清怨夜曲 / あがた森魚 – (4:51)
作詞・作曲：あがた森魚
3. 乱れ髪 / 大瀧詠一 – (2:19)
作詞：松本隆 / 作曲・編曲：大瀧詠一 / ストリングスアレンジ：吉野金次
4. 赤色エレジー / あがた森魚 – (4:05)
作詞：あがた森魚 / 作曲：八洲秀章
5. 一郎のテーマ Part 2 / ティン・パン・アレー – (3:07)
作曲：あがた森魚 / 編曲：矢野誠
6. 僕は天使ぢゃないよ / あがた森魚 – (4:53)
作詞・作曲：あがた森魚 / 編曲：矢野誠

解説

サウンドトラックには、大瀧詠一の楽曲も収録されており、そのうちの3曲は1972年リリースのアルバム『大瀧詠一』からの再録となっています。このサウンドトラックは、映画の内容と合わせて、当時の音楽シーンを語る上で重要な作品となっています。

発売履歴

Bellwood 40th Anniversary Collection KICS-2587
Bellwood 45th Anniversary UHQCD Collection KICS-2634

外部リンク

僕は天使ぢゃないよ - allcinema
僕は天使ぢゃないよ - KINENOTE
僕は天使ぢゃないよ - MOVIE WALKER PRESS
僕は天使ぢゃないよ - IMDb（英語）
KING RECORDS OFFICIAL SITE
* あがた森魚-大瀧詠一-僕は天使ぢゃないよ - Discogs (発売一覧)

その他

この映画は、当時の若者たちの心象風景を描いた作品として、今でも多くのファンに愛されています。音楽と映像が一体となった独特の表現は、観る者の心に深く残るでしょう。

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