八幡平 (列車)

八幡平（はちまんたい）について

八幡平は、かつて東日本旅客鉄道とIGRいわて銀河鉄道によって運行されていた快速列車です。この列車は盛岡駅と大館駅を結び、主にいわて銀河鉄道線及び花輪線を経由していました。八幡平は、かつての急行列車「よねしろ」の後継として1992年に登場し、地域の移動手段として多くの人々に親しまれました。

運行の歴史

八幡平は、盛岡駅と秋田県各地を目的地とする「よねしろ」を引き継ぎました。当初は数往復の運行がありましたが、時が経つにつれて運行本数は次第に減少。その結果、2015年3月のダイヤ改正により、最終運行を迎えました。

運行本数と時間帯

廃止時点では、八幡平は1往復の運行が行われていました。盛岡行きは昼頃、大館行きは夕方に設定され、昼間の利便性を考慮していたのが特徴でした。

停車駅

明確に停まる駅は次の通りです。盛岡駅を起点に、青山駅、厨川駅、巣子駅、滝沢駅、渋民駅、好摩駅を経由し、大更駅、平館駅、松尾八幡平駅、安比高原駅、鹿角花輪駅、そして大館駅に至ります。一部の駅は、下り列車のみ停車する特例がありました。

使用車両

八幡平で使用されていたのは、盛岡車両センターに属するキハ110系気動車でした。この車両は、盛岡行きが4両、大館行きが2両という編成で運行されており、全車自由席かつ禁煙の仕様で安全性と快適性が保たれていました。

八幡平の変遷

八幡平は、1962年に運行を開始した準急列車「よねしろ」を起源とし、1966年に急行列車へと昇格され、その後も運行形態や経路が数度にわたって変更されてきました。1972年には急行「さんりく」との統合があり、1985年には「八幡平」に名前を改めることで、さらなる発展を遂げました。

1992年には盛岡駅 - 大館駅間に快速「八幡平」が1往復増発され、1999年には全列車が盛岡駅 - 大館駅間の運行に統一されました。その後も、運行本数や編成の見直しが行われ、特に2000年3月には快速が一部普通列車へと格下げされるなど、運行内容が次第に簡素化されていきました。

廃止までの経過

最終的に八幡平は、2015年3月14日のダイヤ改正をもって廃止されることが決定しました。これにより、盛岡発大館行きや大館発鹿角花輪行きの普通列車へ変わってしまい、長年親しまれた八幡平はその幕を閉じました。

最後の思い出

廃止に際し、八幡平は多くの生活者や観光客にとって思い出深い存在であったことは間違いありません。地域の人々にとっての交通手段としての役割を果たしてきた八幡平の運行が終了したことで、公共交通機関の変化が環境に与える影響を考えるきっかけともなりました。

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