共産主義者同盟赤軍派

共産主義者同盟赤軍派

共産主義者同盟赤軍派（略称：赤軍派）は、1969年に設立された日本の新左翼党派の一つであり、共産主義を基盤としています。彼らは、大阪戦争や東京戦争、よど号ハイジャック事件を含む一連の武装闘争を展開し、これが後の連合赤軍や日本赤軍の根源となりました。

組織構成

赤軍派は以下の主要な指導者たちによって構成されていました。政治局議長には塩見孝也、軍事委員長には田宮高麿、組織委員長には堂山道生がそれぞれの役割を担っていました。また、塩見や田宮を含む数人のメンバーが政治局員として活動していました。主要な拠点校は同志社大学や関東学院大学などであり、彼らの影響力は学内外に広がっていました。

結成の背景

赤軍派は、1970年の安保闘争を見据え、第二次共産主義者同盟（共産同、ブント）の最も左寄りの分派として結成されました。その中心には関西地方の「関西派」があり、当初のメンバーは約400人に達していました。彼らは革命を達成するために武装闘争が不可欠であると主張し、急進的な行動に出ました。

赤軍派は、対立する faction との対立を重視し、特に戦旗派や叛旗派、情況派とは衝突を繰り返しました。彼らの主な主張は「前段階武装蜂起論」や「世界革命戦争論」であり、大菩薩峠事件以降には「国際根拠地論」という概念も登場しました。

武装闘争の展開

赤軍派の活動は、国内における武装闘争を通じて国際的な革命を実現することを目指していました。彼らは1969年9月の京都大学の封鎖に呼応し、火炎瓶によるゲリラ戦を展開。その後、大阪戦争や東京戦争と名付けられる事件を次々に引き起こしました。同時に、官公庁や警察署への襲撃を計画していましたが、実際の訓練中に警察に察知されるなどし、計画が頓挫することもありました。

よど号ハイジャック事件

大菩薩峠事件後、彼らは海外における活動の必要性を強調し、田宮高麿のグループによるよど号ハイジャック事件を実行に移しました。この事件は、思想的には「敵の敵は味方」という基準に基づいて北朝鮮に行きましたが、実際には彼らの意図にはさまざまな意義が含まれていました。この一連の激しい活動の結果、組織は衰退し、ほとんどの幹部が逮捕される事態に至りました。

日本赤軍の形成

国内外の情勢に影響されながら、赤軍派の残党はついに日本赤軍となりました。重信房子の指導の下、彼女らはパレスチナ解放人民戦線に参加し、さらなる国際的活動に乗り出しました。このように、赤軍派は一時的に組織を保持しましたが、内部からの矛盾や外部の圧力によって次第に重要な革命組織としての力を失っていきました。

組織の危機と解体

1971年には、連合赤軍の形成を受け、国内の赤軍派は内部で分裂の危機を迎えました。以前の指導者たちが多く逮捕されてしまい、新たな指導体制が必要とされる中で、様々な派閥が誕生していきました。最終的に、連合赤軍も内部抗争から組織が崩壊する事態となりました。

まとめ

共産主義者同盟赤軍派の活動は、歴史と社会に大きな影響を与えました。特に、国内の治安維持策や政治的な潮流に変化をもたらし、新左翼運動の中で彼らの思想は今も議論の対象であります。彼らが目指した「世界革命」がどのように理解され、評価されるのかは、今なお我々に問いかけられているのです。

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