兵庫女王盃

兵庫女王盃：地方競馬を代表する牝馬の祭典

兵庫女王盃は、兵庫県競馬組合が園田競馬場で開催する、地方競馬の重賞競走です。格付けはJpnIII、正式名称は「農林水産大臣賞典 兵庫女王盃」で、ダート1870mを舞台に、4歳以上の牝馬が競います。

誕生の経緯と位置づけ

地方競馬におけるダートグレード競走の見直しの一環として、2024年に創設されました。それまでは、古馬牝馬限定戦の上半期における目標レースが存在せず、下半期のJBCレディスクラシックが事実上の頂点でした。そこで、エンプレス杯の開催時期変更と負担重量の定量戦化を決定、新たに上半期の牝馬レースの最高峰として兵庫女王盃が位置づけられました。

従来、エンプレス杯の前哨戦であったTCK女王盃を、地方競馬各地区の目標レースを頂点とした競走体系整備のため、園田競馬場に移設。兵庫女王盃として新たな歴史を刻むことになりました。開催時期はエンプレス杯に合わせ4月上旬に設定され、GRANDAME-JAPANシリーズにも組み込まれています。

レースの魅力：賞金と副賞、そして新たなファンファーレ

兵庫女王盃は、地方競馬における最高峰レースの一つにふさわしい、魅力的な賞金と副賞が用意されています。1着には3000万円、さらに農林水産大臣賞をはじめ、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞など、数々の名誉ある賞が贈られます。

また、このレースのために新たに作曲されたオリジナルのファンファーレも大きな特徴です。2024年4月4日、BrassBand H.B.B.による生演奏で初披露され、レースに華やかさを添えています。

出走条件と負担重量

出走資格はサラブレッド系4歳以上の牝馬です。負担重量は別定で、54kgを基本とし、過去にGI/JpnI競走で1着となった馬は2kg増、GII/JpnIIおよびGIII/JpnIII競走で1着となった馬は1kg増となります（ただし、2歳時の成績は除きます）。

歴史と未来

2024年が創設の年であり、TCK女王盃からの移設という歴史を持ちながらも、第1回大会として新たな出発を迎えました。今後、このレースが地方競馬の牝馬競走をさらに盛り上げ、新たな歴史を刻んでいくことが期待されます。数々の名馬が兵庫女王盃の歴史に名を刻んでいくことになるでしょう。関係者一同の努力と、多くの競馬ファンの期待が、このレースの未来を彩っていくことでしょう。

情報入手

各回競走結果、歴代優勝馬などの情報は、地方競馬全国協会のウェブサイトやJBISサーチで確認できます。 兵庫女王盃の公式サイトも参照ください。

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