内本喜夫

内本喜夫（うちもとよしお、1961年10月4日生まれ）は、大阪府羽曳野市出身の現代音楽作曲家です。本名は安居喜夫（やすいよしお）といいます。彼は、ロックやジャズといったポピュラー音楽の分野でコントラバス奏者としてプロのキャリアをスタートさせました。その後、1990年からは作曲家としての道を歩み始め、松平頼暁に師事しました。

内本氏は、日本音楽コンクール、日本現代音楽協会、日本作曲家協議会など、様々な演奏会で自身の作品を発表してきました。彼の作品は、NHK BS1、NHK教育テレビジョン、NHK-FM放送といったメディアでも取り上げられ、自身もテレビ番組に出演しています。また、新聞や雑誌にも度々掲載されており、彼の作品を収録したCDや楽譜は国内外で販売されています。

1996年から10年以上、内本氏は作曲活動を一時休止していましたが、体調が回復したことを機に、2012年11月に創作活動を再開しました。

彼の主な受賞歴としては、1990年に現音作曲新人賞に入選したのを皮切りに、吹田音楽コンクール作曲部門入選（1991年）、現音作曲新人賞（1992年）などがあります。1994年には、ピティナピアノコンペティション課題曲公募に入選し、日本音楽コンクール作曲部門で第3位を受賞しました。さらに、名古屋文化振興賞作曲部門で佳作を受賞（1995年）するなど、数々の賞を受賞しています。

内本氏の作品は、サントリー社の出版事業「日本の作曲家の作品」に詳細なリストが掲載されており、日本作曲家協議会を通して本人への問い合わせが可能です。

主要な作品としては、以下のようなものがあります。

コントラバス独奏のための「無伴奏コントラバス組曲第2番 憂鬱のラーガ」
サクソフォーンとコントラバスのための「AFRO-BLUE」
ホルンとピアノのための「Shout」
コントラバス独奏のための「Prelude and Fantasy」
ヴァイオリン独奏のための「無伴奏電動コーヒークリーマーパルティータ」
チェロ独奏のための「チェロ協奏曲」
* チェロとコントラバスのための「Transformation 2016」

参考文献として、『日本の作曲家-近現代音楽人名事典』（細川周平、片山杜秀、共同監修、日外アソシエーツ、2008年）が挙げられます。この事典は、内本氏を含む日本の近現代音楽の作曲家に関する詳細な情報を提供しています。ISBN 978-4-81692-119-3

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