現音作曲新人賞

現音作曲新人賞

現音作曲新人賞（げんおんさっきょくしんじんしょう、英語名：JSCM Award for Composers）は、現代音楽の新人作曲家を対象とした作曲賞です。この賞は、将来の音楽界を担う才能ある作曲家を支援し、その活動を奨励することを目的としています。

概要

現音作曲新人賞は、日本[[現代音楽協会]]によって運営されています。この賞の特徴は、その選考過程における「妥協のない厳選」という理念にあります。審査は、日本[[現代音楽協会]]の理事会が選出した審査員長と、その審査員長が指名する2名の審査員によって行われます。審査員長は、一度任命されると再選されることはありません。これにより、常に新しい視点と公正な評価が保たれるように配慮されています。

受賞者には、審査員によって決定された金額（15万円）が賞金として授与されます。また、日本[[現代音楽協会]]の入会審査が免除される特典も与えられます。これは、受賞者が現代音楽の世界でさらに活躍するための足がかりとなることを意図しています。

歴代受賞者と審査員

以下は、現音作曲新人賞の歴代受賞者と、その年の審査員長の一覧です。各年度の受賞者名と、審査を担当した審査員長の名前が記載されています。

2023年度 - 福井とも子
2022年度 井上莉里 - 森垣桂一
2021年度 田中弘基 - 森田泰之進
2020年度 根岸宏輔 - 久留智之
2019年度 柴山真太朗 - 渡辺俊哉
2018年度 波立裕矢 - 鈴木純明
2017年度　丹羽菜月 - 南聡
2016年度　伊藤彰 - 山本裕之
2015年度　川合清裕 - 金子仁美
2014年度　山本雄一 - 山内雅弘
2013年度　伊藤巧真・川崎真由子 - 末吉保雄
2012年度　黒田崇宏 - 佐藤眞
2011年度　酒井信明 - 近藤譲
2010年度　山本哲也 - 糀場富美子
2009年度　村瀬晴美 - 堤剛
2008年度　横井佑未子 - 一柳慧
2007年度　荒井秀仁 - 三枝成彰
2006年度　増田真由 - 三善晃
2005年度　大村久美子 - 林光
2004年度　タズル・イザン・タジュディン - 安良岡章夫
2003年度　川上統・徳差健悟・森川陽子 - 湯浅譲二
2002年度　三宅康弘・森田泰之進 - 早川和子
2001年度　本田祐也 - 中川俊郎
2000年度　佐井孝彰・名倉明子 - 佐藤敏直
1999年度　中川昭徳 - 松尾祐孝
1998年度　前田正志 - 小鍛冶邦隆
1997年度　小嶋信夫 - 福士則夫
1996年度　山本裕之 - 松平頼曉
1995年度　浅野宏之 - 野平一郎
1994年度　布川建・向井耕平 - 浦田健次郎
1993年度　Y.ヴォデニッチャロフ - 野田暉行
1992年度　伊左治直・内本喜夫 - 北爪道夫
1991年度　該当者なし - 三木稔
1990年度　溝入敬三 - 下山一二三
1989年度　江村哲二 - 新実徳英
1988年度　ヲノサトル - 坪能克裕
1987年度　飯田真紀 - 別宮貞雄
1986年度　田丸彩和子 - 西村朗
1985年度　河添達也 - 間宮芳生
1984年度　森田敦子 - 廣瀬量平

このリストは、現音作曲新人賞が長年にわたり、数多くの才能ある作曲家を輩出してきたことを示しています。また、各年の審査員長は、日本の現代音楽界を代表する著名な作曲家や音楽家が務めており、この賞の権威と重要性を物語っています。

現音作曲新人賞は、現代音楽の発展に貢献するとともに、若い作曲家たちにとって、その才能を世に知らしめるための重要な登竜門としての役割を果たしています。

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