内田富夫 (外交官)

内田富夫

内田富夫（うちだ とみお、1942年11月8日 - ）は、日本の外交官です。福岡県福岡市に生まれ、第二次世界大戦中は佐賀県へ疎開しました。灘高等学校を経て東京大学法学部を卒業後、1965年に外務省に入省しました。

外交官としてのキャリア

内田氏は、フランス、ベトナム、中国、韓国など、様々な国の大使館や在外公館で勤務しました。1989年には外務省大臣官房外務参事官兼中近東アフリカ局に、1991年には外務省大臣官房審議官兼中近東アフリカ局に就任しました。1992年には欧州共同体（EC）日本政府代表部公使を務め、1995年にはシリア駐箚特命全権大使に任命されました。その後、海外経済協力基金理事、国際協力銀行理事を経て、2000年にはスウェーデン駐箚特命全権大使に就任しました。

2004年に外務省を退官した後も、2012年まで日韓文化交流基金理事長を務め、日韓の文化交流に尽力しました。2018年には、長年の功績が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。

人物

内田氏は、多才な人物として知られています。趣味は、合唱（東京アカデミー合唱団に所属）、料理、ピアノ、将棋、ゴルフ、読書（特に村上春樹作品を好む）など多岐にわたります。また、植木等のスーダラ節を愛好している一面もあります。

勤務経験のある国に関連した著書があり、特にストリンドベリの戯曲『令嬢ジュリー』は、原語であるスウェーデン語から翻訳し、出版しています。

著作

著書

『イスラムを語る』（1990年、中東調査会）
『韓国近代の叫び』（1987年、韓国雲亭社）

訳書

ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ『恋の火遊び／令嬢ジュリー　ヨーハン・Ａ・ストリンドベリ戯曲』中央公論社（中央公論事業出版）、2005年。

同期

内田氏の同期には、以下のような著名な外交官がいます。

加藤良三（駐米大使、外務審議官など）
折田正樹（駐英大使、北米局長など）
茂田宏（テロ対策担当大使、駐イスラエル大使）
津守滋（駐ミャンマー大使、駐クウェート大使）
田中克之（駐メキシコ大使、中南米局長）
木谷隆（駐ペルー大使）
小西正樹（駐マレーシア大使、国連大使）
佐藤裕美（駐コートジボワール大使）
佐々木高久（駐ナイジェリア大使）
朝海和夫（欧州連合大使、国際社会協力部長）
河村武和（欧州連合大使、儀典長）
松井啓（駐ナイジェリア大使、駐ブルガリア大使、初代駐カザフスタン大使）
竹中繁雄（査察担当大使、駐トルコ大使、法務省入国管理局長、駐バングラデシュ大使）

外部リンク

* 内田富夫 - Facebook

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