勇払駅

勇払駅（ゆうふつえき）

勇払駅は、北海道苫小牧市勇払に位置する北海道旅客鉄道（JR北海道）日高本線の駅です。電報略号はユフ。かつては、駅の近くに製紙工場があったため、専用の側線が引かれており、規模の大きな駅でした。1986年までは急行「えりも」の停車駅でもありました。

歴史

勇払駅は、1913年に苫小牧軽便鉄道の駅として開業しました。その後、国有化を経て日高本線の駅となり、駅舎の新築や改築、線路の移転などを経て現在に至ります。かつては貨物や荷物の取り扱いも行っていましたが、1980年代に廃止され、1984年からは無人駅となっています。

年表

1913年（大正2年）10月1日：苫小牧軽便鉄道の勇払駅として開業。
1927年（昭和2年）8月1日：国有化により鉄道省に移管。
1929年（昭和4年）：駅舎新築。
1941年（昭和16年）10月25日：大日本再生製紙専用線の運用開始。
1943年（昭和18年）11月1日：線路名を日高本線に改称。
1955年（昭和30年）9月27日：駅舎改築。
1962年（昭和37年）12月2日：苫小牧港建設に伴い駅が北に移転。
1967年（昭和42年）5月2日：札建工業砂積込み専用線の運用開始。
1972年（昭和47年）10月：苫東地区の開発計画に伴い、駅の廃止が検討されたが、開発縮小により実現せず。
1980年（昭和55年）以前：山陽国策パルプ専用線廃止。
1982年（昭和57年）11月15日：貨物取扱い廃止。
1984年（昭和59年）
2月1日：荷物取扱い廃止。
3月31日：駅員無配置駅となる。
4月1日：簡易委託化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。

駅名の由来

駅名は所在地名に由来します。勇払の由来には諸説あります。

駅構造

勇払駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホームは線路の南西側に位置しています。かつては島式ホーム1面2線を有する交換駅でしたが、交換設備が廃止されたため、現在は片側の線路が撤去されています。駅舎は構内の南側に位置し、ホームとは長い通路で連絡しています。

1962年の移転前は、千鳥状にずれた相対式ホーム2面2線を有していました。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は減少傾向にあります。

駅周辺

勇払駅周辺は、工業地帯の中に位置しています。駅の近くには、勇払公民館、苫小牧市役所勇払出張所、勇払郵便局、日本製紙北海道工場勇払事業所、勇払中学校、勇払小学校などの施設があります。また、駅から少し離れた場所には、勇武津資料館や弁天沼などの観光スポットもあります。

北海道道781号苫小牧環状線
勇払公民館（勇払パブリックセンター）
苫小牧市役所勇払出張所
苫小牧警察署勇払駐在所
勇払郵便局
日本製紙北海道工場勇払事業所
苫小牧市立勇払中学校
苫小牧市立勇払小学校
市立はまなす保育園
勇武津資料館
弁天沼
道南バス「勇払出張所」停留所
安平川

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

日高本線

苫小牧駅 - 苫小牧貨物駅 - 勇払駅 - 浜厚真駅

脚注

出典

JR北海道

関連項目

日本の鉄道駅一覧
勇払平野

外部リンク

* 勇払｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道

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