化学工業日報

化学工業日報

『化学工業日報』は、日本の化学産業に関する情報を専門的に扱う日刊新聞です。通称「化工日」や「化日」とも呼ばれ、80年以上の歴史を持つ業界唯一の日刊紙として、その地位を確立しています。

概要

1937年に『東京薬品日報』として創刊された後、現在の『化学工業日報』へと改題されました。発行元の化学工業日報社は、大手化学メーカーや総合商社など約300社の共同出資によって運営されており、独立した報道機関としては珍しい体制を構築しています。

掲載される記事は、化学工業関連企業やマーケットの動向、官公庁や大学・研究機関の最新情報など多岐にわたります。狭義の化学工業に留まらず、環境・エネルギー、医薬品・ライフサイエンス、情報通信・エレクトロニクス、機械・プラントエンジニアリングといった幅広い領域を網羅しているのが特徴です。

専門紙としては珍しく独自の社説を持っており、国際面ではアジア地域を中心に海外支局の特派員が取材した経済情報を読むことができます。新聞は通常、ブランケット判12面で構成されています。

化学工業日報社は、新聞発行や書籍出版の他に、展示会（ケミカルマテリアル Japan）やセミナー、シンポジウム、講演会、コンクールなども開催しており、業界の発展に貢献しています。日本専門新聞協会に加盟しており、専門紙の規模としては日本農業新聞に次ぐポジションに位置し、産業紙の日経産業新聞や日刊工業新聞などと競合しています。

主な刊行物等

化学工業日報 （日刊、土日・祝日は休刊）
Japan Chemical Daily（英字の化学専門Webサイト、毎日更新）
化学工業白書、化学商品録、化学工業会社録（年1回発行）
その他、化学工業に関係する書籍

国内外の拠点

東京本社（東京都中央区日本橋浜町3-16-8）
大阪支社（大阪市中央区今橋3-1-7 日生今橋ビル14階）
名古屋支局（名古屋市中区栄2-10-19 名古屋商工会議所ビル6階）
上海支局（上海市長寧区宣化路28号舜元企業発展大厦B棟1703室）
シンガポール支局（111 Somerset Road, #03-09 Triple One Somerset, Singapore 238164）
バンコク支局（30th Floor, Bhiraj Tower, 689 Sukhumvit Road (Soi 35), Klongton Nua, Wattana, Bangkok 10110, Thailand）

また、「ケミカル会」という業界団体をシンガポールと上海で運営し、海外化学産業の情報収集や日系化学企業のネットワークを支援しています。

沿革

1936年10月1日 - 株式会社化学工業日報社設立
1937年2月21日 - 東京薬品日報創刊
1947年 - 東京薬品日報を化学工業日報に改題

主要株主

化学工業、総合商社など、多数の企業が出資しています。

化学工業

AGC、宇部興産、昭和電工、住友化学、デンカ、三井化学、三菱ケミカル、東ソー、旭化成、カネカ、トクヤマ、日本触媒、三菱ガス化学、JSR、JXTGホールディングス、日産化学、日本化学工業、日鉄ケミカル＆マテリアル、積水化学工業、ダイセル、クレハ、信越[[化学工業]]、セントラル硝子、日本曹達、保土谷化学工業、JNC

総合商社

伊藤忠商事、丸紅、三井物産、三菱商事、住友商事

その他、主要化学工業各社、製薬会社、エンジニアリング会社、専門商社などが出資しています。

外部リンク

化学工業日報
Japan Chemical Daily
化学工業日報社公式Twitter
* ケミカルマテリアルJapan

もう一度検索