北ンデベレ語

北ンデベレ語は、ニジェール・コンゴ語族、ベヌエ・コンゴ語群、バントゥー語群のングニ諸語に属し、ジンバブエ南西部で話されています。南アフリカ共和国の南ンデベレ語と近い関係にありますが、異なる言語として区別されます。

歴史

北ンデベレ人の祖先であるクマロ族は、元々クワズール・ナタール州に居住していました。1822年、ズールー王シャカの攻撃を受け、指導者ムズィリカズィ (Mzilikazi) に率いられ、北方の南アフリカ高原地帯へ逃れました。その後、1837年に多くがさらに北へ移動し、現在のジンバブエ、マタベレランドに定住し、ンデベレ王国を築きました。この地で話されるようになった言語が北ンデベレ語です。

一方、南アフリカ高原地帯のプレトリア北東部に残った人々が話す言語が南ンデベレ語となりました。両言語は分岐してから1世紀も経っていませんが、音韻や文法に違いが見られるようになっています。

現在、ンデベレ人はジンバブエの人口の約14%を占めており、母語話者数としてはショナ語に次いで2番目に多い言語です。また、ジンバブエの16の公用語の一つとして認められています。

音韻

北ンデベレ語は、ズールー語やコサ語と同様に、吸着音（クリック音）を持つことが特徴です。母音は /a/, /e/, /i/, /o/, /u/ の5種類で構成されています。

文法

基本的な語順はSVO型（主語 - 動詞 - 目的語）です。文の構成要素としては、述語（動詞句）が必須となります。

参考文献

• - (参考文献の情報は、提供されたテキストには含まれていません。)

外部リンク

• - Ethnologue report for language code nde （英語） - エスノローグ

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