北大東空港

北大東空港



概要


北大東空港(きただいとうくうこう)は、沖縄県島尻郡北大東村にある地方管理空港です。この空港は琉球エアーコミューターが運航しており、沖縄の中でも最東に位置しています。2019年度の年間利用客数は総計で23,216人です。

南大東空港との航空路は、およそ12キロメートルの距離で、定期航空路線として日本最短のものとされています。風向きによっては、離陸後に車輪を格納せずにそのまま着陸する場合もあるとのことです。なお、2024年7月31日をもって南大東との航空路線は廃止され、これにより那覇への直行便のみが運航される形となります。

歴史


空港建設までの経緯


北大東空港の歴史は1965年に始まります。この年、エア・アメリカによって南大東島に民間航空路が開通しました。1967年には、南西航空(現・日本トランスオーシャン航空)が就航を開始しました。当時、北大東島から南大東島への移動は、サバニやモーターボートが主な手段でした。

1971年4月には、琉球列島米国民政府の支援によって仮飛行場が設置されました。この滑走路は栗石とサンゴの石粉で固められたもので、主に急患の搬送に利用されていました。また、同年9月には国務大臣の山中貞則が島を訪れ、これが開拓以来初の国務大臣の訪問となりました。

1974年秋から村民有志のクラブが結成され、軽飛行機で南大東に移動できるようになりました。しかし、会費や運賃が高いため、多くの村民は早期の定期航空路の開設を望んでいました。

1976年5月には、仮飛行場の拡張工事が始まり、1978年4月には本格的な滑走路が完成しました。この年の6月30日には、南西航空のDHC6型ツインオッター機が初めての定期便として就航しました。

空港開港後


北大東空港の開港と同時に、最初に就航したDHC6型は19人乗りの小型機でした。その後、1997年には滑走路が延長され、39人乗りのDHC8型機が就航しました。さらに、2016年からは50人乗りのDHC8-Q400も運航を開始しています。

また、空港にはかつて照明設備がなく、急患の夜間搬送時には職員がランタンで航空機を誘導していました。しかし、2019年11月には沖縄県によって夜間照明が設置され、より安全に運航が行えるようになりました。

年表



施設


空港ターミナルビルは2階建てで、2階には滑走路を見渡せる喫茶店や無料の展望デッキがあります。このような設備は、訪れる人々に観光や利用の便宜を提供しています。

飛行路線


  • - 琉球エアーコミューター (RAC)
- 那覇空港への路線が運航されています。

北大東空港は沖縄の交通において重要な役割を果たしていますが、今後の変化にも注目が必要です。

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