北条綱高

北条綱高の生涯

北条綱高（ほうじょう つなたか）は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した日本の武将であり、後北条氏の家臣として特に知られています。彼の父は高橋高種であり、母は伊勢宗瑞（北条早雲）の養女です。綱高は、初名を種政（たねまさ）とし、その後綱種（つなたね）に改名しました。

幼少期と成長

永正3年（1506年）4月、伊豆国雲見上ノ山城にて生まれた彼は、10歳の時に父親を失い、外祖父である伊勢宗瑞のもとで育てられました。成長する中で、武道を磨き、永正16年（1519年）には元服を迎え、将監太郎種政と名乗るようになりました。身長は5尺5寸で、武道に励んだことが伝えられています。彼は、伊豆国韮山で暮らしました。

戦功と名声

綱高の武将としてのキャリアは、1524年の江戸城攻略において大きな功績を残すことから始まります。この際、彼は大道寺氏に加勢し、上杉朝興を河越城に追い詰めることで、その名を歴史に刻みました。この功績と母の縁によって、北条氏綱の猶子となり、偏諱を受けて「北条常陸介綱種」と名乗ることが許されました。以後、相模国玉縄城代を任され、扇谷上杉氏との戦いで数々の戦功を挙げました。

特に、北条氏康の命令により官途名を「治部少輔綱高」と改められた後も、彼は武将としての地位を確立していきました。天文6年（1537年）には江戸城の城主に任命され、その地位をさらに強化しました。

主な戦いと晩年

彼の指導のもと、彼は1546年に河越城で上杉朝定、古河公方足利晴氏と連合軍との戦い（河越夜戦）に参加し、再びその武略を証明しました。弘治元年（1554年）には落髪し、龍山と号して龍雲斉と名乗りました。また、永禄7年（1564年）には第二次国府台合戦にも参戦しています。

彼の生涯の終焉は、天正13年（1585年）10月12日に江戸城にて迎えました。享年は80に達し、戦国時代の屈指の武将として名を馳せたことが確認されています。

備考と資料

綱高は高橋高種の子とされる一方、資料が少ないため、確実なことは不明です。また、赤備えの甲冑や北条鱗朱旗については、副将であった高橋内膳綱秀の所用品が埼玉県富士見市の大應寺に保管されているとの情報がありますが、残念ながら現在は見学が不可能です。

彼に関する詳細な情報については、三鷹市史の「大蔵高橋家系図」や富士見市大應寺の「大宅高橋家系図」を参考にすることができます。

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