北海道道1号小樽定山渓線

北海道道1号小樽定山渓線は、北海道小樽市と札幌市南区を結ぶ主要地方道であり、観光路線としての性格が強い道路です。一般的に「定山渓レイクライン」「ゆらぎ街道」という愛称で親しまれており、札幌市域は札幌市が管理しています。

概要

この路線は、小樽市の国道5号を起点とし、札幌市南区の国道230号を終点としています。総延長は約37.9kmで、そのうち北海道が約15.3km、札幌市が約22.6kmを管理しています。実延長は約35.4km、重用延長は約2.5kmです。

道路は朝里峠を越え、朝里川温泉と定山渓温泉という二つの温泉地を結んでいます。沿線には、朝里ダムとオタルナイ湖、定山渓ダムとさっぽろ湖といった人造湖があり、豊かな自然景観を楽しめます。また、朝里峠付近には札幌国際スキー場があり、冬はスキー客で賑わいます。

歴史

小樽定山渓線の歴史は、1930年（昭和5年）に地崎晴次が創立した小樽定山渓自動車道株式会社が計画した観光用有料道路に遡ります。1932年（昭和7年）には朝里から定山渓までが開通し、北海道内の自動車専用道としては2番目のものでした。翌年には路線バスの運行も開始されました。

戦時中の1941年（昭和16年）に運行が停止され荒廃しましたが、戦後の1949年（昭和24年）に小樽市、豊平町、北海道中央バスが協力し、一般道路として開放されることになりました。1954年（昭和29年）に全線が開通し、北海道に移管されました。1994年（平成6年）に道道1号となり、1964年（昭和39年）に主要道道に指定されています。

定山渓ダム建設に伴い、1974年（昭和49年）には水没区間に新道が建設されました。この際、定山渓レークラインという愛称が付けられました。また、朝里ダム建設の際には、ループ橋である朝里大橋が建設されました。1999年（平成11年）には朝里峠トンネルが開通し、冬季通行が可能になりました。

路線状況

小樽定山渓線は、以下の通称で呼ばれています。

朝里温泉通（小樽市）
ゆらぎ街道（小樽市）
定山渓レイクライン（札幌市南区）

以下の区間で重複しています。

北海道道956号小樽環状線（小樽市新光2丁目 - 小樽市新光4丁目）
北海道道95号京極定山渓線（札幌市南区定山渓 - 定山渓温泉東2丁目）

冬季には夜間通行止めが実施されます。

道路施設

小樽定山渓線には、以下のトンネルと橋梁があります。

トンネル: 朝里峠トンネル、四ッ峰トンネル、烏帽子トンネル、小天狗トンネル、時雨トンネル、神威トンネル、白井トンネル
主な橋梁: 水源橋、眺提橋、朝里大橋、春香橋、夏涼橋、冬陽橋、滝の沢大橋、湖水大橋、木挽大橋、定山渓大橋

また、以下の常設型ゲートが設置されています。

朝里ダム記念館ゲート
ループ橋ゲート
ゲート（札幌国際スキー場付近）
朝日橋ゲート

地理

小樽定山渓線は、以下の自治体を通過します。

小樽市
札幌市（南区）

以下の道路と交差します。

国道5号
札樽自動車道
北海道道956号小樽環状線
北海道道95号京極定山渓線
国道230号

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