北海道道675号立待岬函館停車場線

北海道道675号立待岬函館停車場線

北海道道675号立待岬函館停車場線は、北海道函館市内を繋ぐ一般道道です。通称「函館山登山道」として親しまれ、函館山山頂へのアクセスルートとして利用されています。ただし、一部区間は未開通であり、冬期は通行止めとなる箇所があります。

概要

起点: 北海道函館市函館山（立待岬）
終点: 北海道函館市若松町（国道5号・国道278号交点、JR函館本線 函館駅）
総延長: 10.625 km
実延長: 6.981 km
重用延長: 1.244 km
未供用延長: 2.400 km
未舗装延長: 2.170 km

歴史

1970年（昭和45年）3月31日：路線認定
1972年（昭和47年）6月21日：区域決定

路線状況

未開通区間

起点の立待岬付近から海上保安庁受信所付近までは未開通区間となっています。この区間には、函館市道谷地頭17号線や七曲りコース、地蔵山コースなどの登山道が並行しており、徒歩での通行が可能です。

未開通区間の建設を巡っては、自然保護の観点から建設中止を求める運動と、交通渋滞解消を求める運動が起こり、議論が二分しました。函館市は専門機関に委託して函館山の基本計画を策定し、保全を最優先とする方針を決定しました。これにより、新たな周遊道路計画は実現しませんでした。

現在も、立待岬から海上保安庁受信所にかけての区間は道路建設は行われていませんが、図面上には計画線が残っています。

通行止区間

海上保安庁受信所付近からツツジ山ゲートまでは、ゲートによって常時閉鎖されており、一般車両は通行できません。ただし、この区間は函館山登山道の「千畳敷コース」として整備されており、徒歩での通行が可能です。沿線には、無線中継所や千畳敷休憩所、砲台跡などの施設があります。北海道より許可を得た関係車両は通行可能です。

函館山登山道

ツツジ山ゲートから青柳町の市道（日暮し通）との交差点までの区間は、通称「函館山登山道」と呼ばれています。市道谷地頭8号線交点から日暮し通との交差点までは一方通行路となっており、山頂から下る車両は函館公園方面へ迂回する必要があります。

冬期通行止及び時間帯通行止

ツツジ山ゲートから登山口ゲートまでの区間は、11月中旬から4月下旬まで冬期通行止めとなります。また、上記期間以外でも、指定車両や許可車両を除き、夕方から夜間にかけて時間帯通行規制が実施されます。特に、一般乗用車は4月25日から10月15日の17時から22時、10月16日から冬期通行止めまでの16時から21時の間は通行できません。

ただし、秋には「秋の函館山サイクルライド」というイベントが開催され、登山道が全面交通規制された上で自転車の通行が可能となる場合があります。また、過去にはツール・ド・北海道のコースとして、競技関係者のみ許可を得て通行した事例もあります。

高田屋通、西部環状線

日暮し通との交差点から高田屋通にかけては、クランク状に曲がる路線形状となっています。高田屋通を下ると、西部環状線との交差点に至り、市電と並走して十字街に至ります。ここまでは北海道道675号の単独路線区間であり、十字街から函館駅前までは国道279号との重複区間となります。

重複区間

国道279号：函館市末広町（十字街停留場交点） - 函館市若松町（終点）
国道338号：函館市末広町（十字街停留場交点） - 函館市若松町（終点）

地理

通過する自治体

渡島総合振興局
函館市

交差する道路

函館市内

国道279号 - 末広町、若松町（重複）
国道338号 - 末広町、若松町（重複）
国道5号 - 若松町（終点）
国道278号 - 若松町（終点）

沿線施設

函館市内

立待岬
函館山
函館山ふれあいセンター
函館市立青柳中学校
十字街（繁華街）
函館市企業局（アクロス十字街）
銀座通り（繁華街）
大門（繁華街）
はこだてキッズプラザ・はこだてみらい館（キラリス函館）
* JR函館本線 函館駅

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