千葉胤将

千葉胤将（ちば たねまさ）は、室町時代中期に活躍した武将であり、守護大名として千葉氏の第17代当主を務めました。

系譜

胤将の系譜については、二つの説が存在します。

通説: 永享4年（1432年）に、千葉胤直の子として生まれたとされています。
異説: 胤直の父である千葉兼胤の庶子であり、胤直の異母兄として応永21年（1414年）1月7日に生まれたとする説も存在します（「千葉大系図」による）。

また、没年についても、享徳3年8月13日説と享徳4年6月15日説など、複数の異説があります。

略歴

嘉吉元年（1441年）、父である胤直から家督を継ぎ、千葉氏の当主となりました。

父の胤直は、永享の乱や結城合戦において、関東管領である上杉氏を支持していましたが、胤将は、大叔父である馬加康胤の進言を受け入れ、新たに鎌倉公方となった足利成氏に仕えることとなります。

宝徳2年（1450年）には、江の島合戦において、成氏方として上杉氏の重臣である長尾景仲や太田資清らと戦いました。

しかし、その4年後の享徳3年（1455年）に病に倒れ、急死しました。

胤将の死後、弟の胤宣が家督を継ぎましたが、まだ幼かったため、前当主である胤直が守護の職務を代行しました。しかし、その直後に発生した享徳の乱において、室町幕府が足利成氏追討令を発令すると、胤直はそれまでの態度を一転させ、成氏派であった康胤を討伐しました。

この結果、康胤や原胤房らが反旗を翻し、胤直と胤宣父子、そして叔父である胤賢が討たれてしまい、千葉氏宗家は滅亡への道を辿ることとなりました。

胤将の死後、千葉氏は内乱により衰退していき、その後の歴史に大きな影響を与えることになりました。

その他

千葉胤将は、短い生涯でしたが、室町時代の動乱期において、重要な役割を担った人物と言えるでしょう。彼の決断と行動は、千葉氏の命運を左右し、その後の歴史に大きな影響を与えました。


外部リンク

* 千葉氏の一族

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