南部地方 (青森県)

南部地方について

青森県東部に位置する南部地方は、かつて南部氏が支配していた地域であり、江戸時代には盛岡藩、七戸藩、八戸藩の一部として認識されていました。この地理的概念は、主に南部地方と津軽地方という二つの地域に分かれています。この分け方は、歴史的には藩の政治区分に由来しており、現在でも多くの人に親しまれています。

南部地方の定義と地域区分

南部地方は、特に青森県内の南部地域を指し、具体的には以下の自治体が含まれます：

• - 下北地域: むつ市および下北郡（大間町、東通村、風間浦村、佐井村）
• - 上北地域: 十和田市、三沢市、上北郡（横浜町、おいらせ町、七戸町、東北町、野辺地町、六ヶ所村、六戸町）
• - 三八地域: 八戸市、三戸郡（階上町、五戸町、三戸町、新郷村、田子町、南部町）

この分類は元々の郡名に基づいているため、
「下北」は南部地域の最北部を示し、「上北」は南部から北方へ広がる地域を指しています。一方で「三八」は、八戸市と三戸郡を統合して名付けられた頭字語です。

さらに、下北地域は「下北地方」と呼ばれ、推計人口は約60,728人です。下北半島以外の上北地域および三八地域を合わせた「三八上北地方」は、総人口約446,407人を有し、狭義の南部地方または県南地方とも言われます。また、下北と上北をまとめて「二北」と称することもあり、これは両地域がかつて一つの北郡であった名残を表しています。

青森県庁の地域区分

2006年4月、青森県は県内を6つの地区に分け、それぞれに地域県民局を設置しました。これらの地域県民局は2025年3月31日で廃止される予定ですが、そのうち3つは広義の南部地方に相当しています。地域県民局の所在都市も、多くの情報提供者によって重要視されています。

気象庁による区分

気象庁では「南部」という言葉は直接的には使われていませんが、実際のところ南部地方に該当する地域としては、下北、上北、三八が挙げられています。また、内陸の十和田市と陸奥湾沿岸の野辺地町では気象条件が異なることもあるため、更なる細分化が求められる場合があります。

歴史的背景

江戸時代には、南部地方は盛岡藩と八戸藩の支配下にありました。1872年には弘前藩が南部藩の一部を統合する形で青森県の一部となりました。これにより、今日の南部地方の地理的枠組みが形成されたのです。

関連項目

南部地方の歴史や地理を理解する上で、以下の項目も参考となるでしょう。

• - 八戸都市圏
• - 津軽地方
• - 上北地方
• - 下北地方
• - 南部藩

このように南部地方は、その地理的特徴や歴史的背景から、青森県の文化と経済に深い影響を与えています。

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