南高田駅

南高田駅

南高田駅は、新潟県上越市南高田町に位置する、えちごトキめき鉄道の妙高はねうまラインが乗り入れる鉄道駅です。

歴史

この駅は、地元からの強い要望を受けて建設された請願駅という背景を持ちます。駅舎用地の提供、建設費、さらには駅前広場の整備といった費用を地元が負担することで、その実現に至りました。

開業は1961年（昭和36年）12月10日。当時は国鉄の駅として設置され、気動車を利用する旅客のみを取り扱い、駅員が配置されない無人駅としてスタートしました。

その後の国鉄分割民営化に伴い、1987年（昭和62年）4月1日からは東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となりました。

JR東日本時代には、2012年（平成24年）5月1日から駅や周辺の美化活動を行うボランティアとして、JR東日本のOBが名誉駅長に委嘱される制度が導入され、当駅にも配置されていました。

そして、2015年（平成27年）3月14日に行われた北陸新幹線（長野駅から金沢駅間）の延伸開業に伴い、妙高はねうまラインがえちごトキめき鉄道へ移管され、南高田駅も同社の管轄となりました。移管後も無人駅としての運営形態は維持されています。

近年では、2018年（平成30年）3月17日のダイヤ改正により、あいの風とやま鉄道線および日本海ひすいラインから、泊駅を発車して新井駅まで直通する列車が新たに設定され、利便性が向上しています。

駅構造

南高田駅は、線路の東側に配置された単式ホーム1面1線を有する地上駅です。

駅舎はホーム上に設置されており、内部にはタッチパネル式の自動券売機が1台備え付けられています。また、利用客向けのトイレも駅舎内に設けられています。ホーム下には自動販売機も設置されており、飲み物などを購入することができます。

駅の管理はえちごトキめき鉄道が行っており、無人駅として運営されています。当駅を発着するワンマン列車に乗車する際は、終日、車内での運賃精算が必要です。

JR東日本による管理下にあった時期も無人駅であり、直江津駅が当駅の管理を担当していました。当時の駅舎には簡易式の自動券売機が設置されていました。

利用状況

2023年度（令和5年度）の統計によると、1日の平均乗車人員は798人でした。駅周辺には高等学校などの教育機関が複数立地しているため、特に朝夕の通勤・通学時間帯には多くの学生や通勤客で混雑します。

過去の利用状況を見ると、2003年度（平成15年度）以降のデータが公表されており、JR東日本時代の2000年度（平成12年度）から2014年度（平成26年度）までの統計も確認できます。ただし、2011年度（平成23年度）から2014年度（平成26年度）にかけての統計は非公表となっています。

駅周辺

駅の周囲は、上越市の高田区（かつての高田市中心部）の南部にあたる住宅地域が広がっています。このエリアには、公営住宅や官舎が多く見られます。

駅東側

上越地域医療センター病院
国土交通省北陸地方整備局 高田河川国道事務所
上越市立城西中学校
第四北越銀行 南高田支店

駅西側

高田中通簡易郵便局
新潟県立高田商業高等学校
新潟県立高田特別支援学校
有沢製作所 本社・工場

バス路線

駅近くには「南高田町」バス停が設置されており、路線バスが運行されています（情報は2020年4月時点のものです）。

頸城自動車
36 山麓線（平日のみ運行）
くびき野バス
48 斐太線（平日のみ運行）
49 青田線（平日のみ運行）

隣の駅

えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン

■快速（土休日のみ運転、臨時列車扱い）・■普通（「おかえり上越」も含む）
* 上越妙高駅 - 南高田駅 - 高田駅

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