原六朗

原 六朗（はら ろくろう）

原六朗は、1915年1月6日に東京府日本橋区に生まれた、日本を代表するソングライターでした。本名は原 六郎で、彼の名作には美空ひばりの「お祭りマンボ」が含まれています。洒落たモダンなスタイルの音楽を特徴としており、その楽曲は多くの人々に親しまれました。

経歴

原は商家の家庭で育ちましたが、明治大学に在学中に音楽の道を志しました。大学を中退後、彼は服部良一と親交を結び、彼のもとで内弟子として作詞や作曲、さらにはサックスの技術を磨きました。第二次世界大戦では約6年もの兵役生活を送りましたが、戦後は音楽の世界に戻り、東宝音楽部に所属することになります。ここではダンスバンドのアルト・サクソフォーン奏者として活動し、次第に作曲家としての地位を築いていきました。

彼はポップス調の楽曲を中心に手掛け、多くの著名な歌手に楽曲を提供しました。1950年代から1960年代初頭にはコロムビア・レコードで活躍し、その後は新たに設立された東芝レコードに移籍しました。シンプルで明るい音楽を好み、演歌には興味がないとされていましたが、東芝移籍後には演歌の作曲依頼が増え、それが原因で彼は音楽活動から徐々に遠ざかることになりました。

また、映画音楽においても数多くの作品を書き、江利チエミ主演の人気映画「サザエさん」シリーズの音楽など、娯楽映画の作曲・編曲で知られています。彼は音楽評論家としても活動し、幅広い知識を持って音楽業界に貢献しました。

代表作

原六朗が手掛けた歌謡曲の中には、次のような名曲が含まれています。

• - 僕の東京（藤山一郎）
• - 東京の門（越路吹雪）
• - お祭りマンボ（美空ひばり）
• - 素適なランデブー（美空ひばり）
• - チューチューマンボ（美空ひばり）
• - 巴里の夜（二葉あき子）
• - 雑木林に月が出た（中村メイコ）
• - 美わしのアルゼンチナ（笠置シヅ子）
• - めんどりブルース（笠置シヅ子）
• - 祇園ブギ（池真理子）
• - サビタの花（伊藤久男）
• - プリンセス・ワルツ（初代コロムビア・ローズ）
• - 山は青春（小坂一也）
• - 湖畔の駅に雨がふる（青木光一）

映画音楽としては、1956年に公開された「サザエさん」やその続編にあたる1957年の「続・サザエさん」などが有名です。

晩年

原六朗は、2001年1[[1月6日]]に下咽頭癌のために86歳で他界しました。彼の作品は多くの人々に愛され続けており、音楽界への貢献は今なお色あせることがありません。その洒落たモダンな楽曲は、日本の音楽史において貴重な存在として記憶されるでしょう。

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