台北捷運公司

台北捷運公司（Taipei Rapid Transit Corporation）

台北捷運公司（以下、北捷）は、台湾の台北都市圏における公共交通を担う主要な企業です。台北捷運（MRT）の運営を主軸に、猫空ロープウェイ、台北アリーナ、YouBike（台北市公共自転車）の運営も行っています。

概要

北捷は、台北市政府が7割以上の株式を保有する最大の株主であり、その他、交通部、新北市政府、唐栄鉄工廠、台北富邦銀行、兆豊国際商業銀行、合作金庫銀行の計7つの法人が株主として名を連ねています。台北市政府捷運工程局とは同一の建物（捷運行政ビル）に入居しており、捷運工程局が路線の計画・建設を、北捷がその運営をそれぞれ担当しています。

歴史

北捷の歴史は、1986年に行政院が台北都会区の捷運初期路線網を決定したことに始まります。

1988年12月15日：台北捷運の建設が開始されました。
1989年12月18日：台北捷運公司計画準備処が設立。
1994年7月29日：台北捷運公司が正式に設立されました。
1996年3月28日：最初の路線である木柵線が開通。（新交通システム）
1997年3月28日：淡水線（淡水 - 中山）が開通。（鉄道システム）
1998年7月20日：木柵線の旅客サービスがISO 9002認証を取得。
1998年12月22日：輸送人員が1億人を突破。
1999年5月：中山地下街の営業を開始。
1999年10月18日：捷運接続バスの運行を開始。
1999年12月31日：年末年始の終夜運行を開始。
2000年12月22日：営業時間が深夜12時までに延長。
2001年1月4日：累計輸送人員が5億人を突破。
2001年5月25日：台北捷運の旅客輸送サービスがISO 9002認証を取得。
2001年9月17日：台風16号により甚大な被害を受ける。
2002年2月7日：コーポレートアイデンティティを刷新、「metro Taipei」表示を開始。
2002年4月25日：「2002年台北国際捷運博覧会」を開催。
2002年6月12日：悠遊卡（Easycard）の部分的な試用を開始。
2002年7月19日：東区地下街（忠孝敦化駅～忠孝復興駅間）の運営を開始。
2002年9月30日：悠遊卡の全面使用を開始。
2003年1月18日：台湾桃園国際空港のスカイトレインの運営を開始。
2003年11月1日：MRTとバスの乗り継ぎ割引を開始。
2004年：社員の悠遊卡不正横領事件が発生。
2004年7月29日：設立10周年を迎え、記念式典や記念切符を発売。
2005年7月15日：1日乗車用悠遊卡を発売開始。
2005年8月16日：累計輸送人員が20億人を突破。
2005年9月17日：龍山寺地下街の運営を開始。
2006年3月28日：MRT開通10周年を迎え、記念式典や記念切符を発売。
2006年12月1日：台北駅と忠孝復興駅でホームドアの使用を開始。
2007年5月22日：IC式のトークン（コイン型乗車券）を導入。
2007年7月4日：猫空ロープウェイの営業を開始。
2007年8月1日：磁気式切符を廃止し、ICトークンに完全移行。
2007年8月22日：台北アリーナの運営を開始。
2008年2月22日：累計輸送人員が30億人を突破。
2008年7月1日：猫空ロープウェイの累計輸送人員が500万人を突破。
2010年4月22日：累計輸送人員が40億人を突破。
2012年2月17日：累計輸送人員が50億人を突破。
2013年10月6日：累計輸送人員が60億人を突破。
2014年12月16日：台北市立児童新楽園の運営を開始。
2017年2月：累計輸送人員が80億人を突破。
2019年3月31日：累計輸送人員が100億人に到達（100億人目の旅客は新荘駅で出現）。

運営施設

台北捷運（MRT）：台北都市圏を網羅する主要な交通手段。
猫空ロープウェイ：観光地である猫空へアクセスするためのロープウェイ。
台北アリーナ：各種イベントが開催される多目的アリーナ。
YouBike（台北市公共自転車）：台北市内の移動を便利にする公共自転車シェアリングサービス。

サービス

北捷は、安全性と利便性を追求したサービスを提供しています。悠遊卡（Easycard）の導入や、バスとの乗り継ぎ割引など、利用者のニーズに応じた様々なサービスを展開しています。また、駅構内や列車内での情報提供の充実にも力を入れており、快適な移動をサポートしています。

まとめ

台北捷運公司は、台北都市圏の交通インフラを支える重要な役割を担っています。MRTの運営だけでなく、ロープウェイやアリーナ、公共自転車サービスを通じて、地域住民や観光客の生活を豊かにしています。その歴史は、台湾の都市交通の発展と共に歩んでおり、今後もその発展が期待されます。

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