台北駅 (桃園捷運)

概要

台北駅（タイペイえき、たいほくえき）は、台湾台北市中正区に位置する桃園捷運機場線（桃園空港MRT）の駅です。駅番号はA1で、台北駅の西側、鄭州路と市民大道の南側に広がるゲートオブ台北用地の地下に建設されました。総事業費は約120億台湾ドルにのぼります。

駅の設計は、未着工のゲートオブ台北上層階を含め、ホーム階から地上2階にかけてのアトリウム式コンコースが特徴で、日本の建築家、槇文彦氏が手掛けました。特に、パブリックアート「竹林瀑布」は、駅の象徴的な存在となっています。また、他の鉄道事業者である台湾鉄路管理局や台北捷運（台北メトロ）の駅、さらには松山新店線の北門駅とは、改札外で台北地下街や専用連絡通路を通じて連絡しています。

この場所は、かつて台湾総督府鉄道時代の淡水線旧北門駅として利用され、戦後は旧国道客運台北総駅として変遷してきた歴史があります。

当駅では、ITCI（インタウン・チェックイン）サービスが提供されており、搭乗便出発時刻の3時間前まで利用可能です。対象となる航空会社は、チャイナエアライン、エバー航空とその系列企業（ユニー航空、マンダリン航空）に加え、スターラックス航空、キャセイパシフィック航空のコードシェア便を除く自社運航便です。チェックインは全て自動チェックイン機と自動手荷物預け機によるセルフサービスで行われます。

支払いに関しては、悠遊卡（EasyCard）や一卡通（iPASS）をはじめとする8種類のIC交通カード・電子マネーが利用可能です。

歴史

2013年：交通部高速鉄路工程局が、開業を2015年末に延期。
2015年：機電工程のトラブルにより、開業が2016年後半に再延期。
2016年2月23日：交通部の発表により、駅が竣工。
2017年2月2日：桃園機場捷運が仮開業（予約団体対象の無料試乗で、当駅を含む6駅でのみ乗降可能）。運行時間は8時～16時。
2017年2月16日：当駅での旅客取り扱い（整理券方式での個人無料試乗）とITCIサービスを開始。
2017年3月2日：正式開業。当駅で式典が開催され、ITCI営業時間を6時～21時30分（対象フライト出発時間9時～24時30分）に拡大。

駅構造

地上との出口は、各地下街との連絡口とは別にA1～A7の7箇所が設けられています。北側は地下1階で、台北地下街の出入口Y14（南8乙）、Y16（南7）、Y18（南6）、Y20（南5）、Y22（南4）と繋がっています。また、半地下1階（MB1F）にある専用連絡通路を通じて、他社線の台北駅や捷運北門駅へ乗り換えることができます。

開業当初は、他社路線（特に台北捷運駅）との乗り換え経路が複雑で時間がかかるとの苦情が相次ぎました。これに対し、駅の公式チャンネルでは、新設された地下道を使った360度カメラ撮影による最短ルート案内動画を公開し、事態の鎮静化を図りました。

コンコースは地下1階に位置し、送迎車やタクシーの発着スペース、待機スペース、さらには桃園国際空港国際線出発旅客向けの航空会社チェックインカウンターや外国人出国旅客向けの事後租税払戻セルフカウンターが設置されています。受託手荷物は空港同様、自動で搭乗便ごとに仕分けられ、直達車の専用車両で空港まで運ばれます。地下2階には改札口があり、地下3階には島式ホーム2面4線と1本の留置線が設けられています。地下4階は駐車場となっています。

のりば

駅構内の案内表示は、開業当初「往台北」「往中壢（環北を指す）」「往機場（空港）」と表示されており、利用時には注意が必要です。

利用状況

開業から1年半後の2018年9月時点で、1日の平均利用客数（降車客を含む）は線内最多の35,067人に達しています。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設や駅があります。

中華郵政機場捷運台北車站郵務服務站（地下1階）
ブリーズ・センター（微風A1台北車站、地下1階、1階、2階）
台北双子星（駅上に建設予定）
[台湾]]高速鉄道、台湾鉄路管理局（縦貫線）、[[台北捷運]、国光客運台北車站（東側）
台北捷運松山新店線北門駅（西側）
台湾総督府交通局鉄道部庁舎（三級古跡）
国道客運（長距離バス）台北転運站（東側）
国道客運台北西站A棟→交六公車站/台北行旅広場（南側）
YouBike（台北市公共自転車）（北門駅、市民太原路口）

隣の駅

桃園捷運

機場線
■直達車、■環北行直達車：台北車站 (A1) - 新北産業園区駅 (A3)
■普通車：台北車站 (A1) - 三重駅 (A2)

出典

A1台北車站車站紹介(桃園捷運公司)
桃園メトロ空港線 市内チェックインサービス 台湾桃園国際空港

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