吉備町 (和歌山県)

和歌山県有田郡吉備町：歴史と自然が織りなす旧き良き町

吉備町（きびちょう）は、和歌山県の中央部、有田郡のほぼ中心に位置していた町です。2006年1月1日に清水町、金屋町と合併し、新たに有田川町となりました。有田川町の庁舎は、旧吉備町役場を改修したものが使われています。

地理

吉備町は、鷲ケ峰（589m）や千葉山（542m）などの山々に囲まれ、有田川平野が広がっていました。町の中心部を流れる有田川は、豊かな自然を育み、人々の生活を支えてきました。

歴史

町名の由来

有田郡は、平安時代まで須佐郷、奈郷、英多郷、温笠郷、吉備郷の5つの郷に分かれていました。このうち、吉備郷（藤並の荘、田殿の荘、南石垣の荘）が、現在の吉備町のルーツとなっています。

沿革

1955年（昭和30年）4月16日、藤並村、田殿村、御霊村が合併し、吉備町が誕生しました。その後、2006年（平成18年）1月1日、金屋町、清水町と合併して有田川町となり、吉備町としての歴史を閉じました。

行政

旧吉備町役場は、1994年（平成6年）に完成しました。黒川紀章氏の設計によるもので、庁舎棟と円形の議会棟からなる特徴的な建物でした。合併後の現在は、有田川町役場として利用されています。

吉備町最後の町長は中山正隆氏でした。

経済

産業

吉備町は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、みかん、なれずし、はちみつ、鮎などの特産品がありました。また、企業団地には10社の製造業が集積していました。

姉妹都市・提携都市

オーストラリアのダーウィン市と姉妹都市提携を結んでいました。

地域

健康

吉備町における65歳以上の高齢者の割合は20.2％でした。

教育

小中学校は合併後、有田川町立となっています。

高等学校
和歌山県立有田中央高等学校（旧県立吉備高校）
中学校
吉備町立吉備中学校
小学校
吉備町立藤並小学校
吉備町立御霊小学校
吉備町立田殿小学校

図書室
きび会館図書室

公共施設
きびドーム

交通

鉄道路線

町の中心となる駅は、JRきのくに線の藤並駅です。天王寺駅まで約90分でアクセス可能です。かつては、有田鉄道有田鉄道線も通っていました（2002年12月31日廃止）。

西日本旅客鉄道
紀勢本線：（湯浅町） - 藤並駅 - （有田市）

道路

吉備町には、阪和自動車道（現在の湯浅御坊道路を含む）の有田インターチェンジ（旧吉備インターチェンジ）、有田南インターチェンジ（旧吉備南インターチェンジ）がありました。有田インターチェンジから和歌山市まで約20分、大阪市まで約80分、関西空港までは約60分でアクセスでき、有田南インターチェンジからは御坊市まで約15分と、交通の便が良い地域でした。

高速道路
阪和自動車道（2005年4月1日まで海南湯浅道路）：有田インターチェンジ（旧吉備インターチェンジ）
湯浅御坊道路：有田南インターチェンジ（旧吉備南インターチェンジ）
一般国道
国道42号
国道424号
国道480号
県道
和歌山県道22号吉備金屋線
和歌山県道159号海南吉備線
和歌山県道179号吉原湯浅線

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

コスモスパーク（風力発電施設）
有田鉄道（廃線）

出身有名人

宗祇（連歌師）
東尾修（元プロ野球選手）
吉井理人（元プロ野球選手）
玉置佑規（東北放送アナウンサー）

脚注

広報きび
吉備町誌

関連項目

和歌山県の廃止市町村一覧

外部リンク

有田川町役場
吉備町・金屋町・清水町合併協議会

もう一度検索