吉田川清四郎

吉田川 清四郎（よしだがわ せいしろう）は、1927年11月19日に誕生した、昭和期に活躍した元大相撲力士です。本名を真田 征四郎といい、山梨県富士吉田市の出身（出生地は東京都八王子市横山町）でした。入門時は音羽山部屋に所属しましたが、後に双葉山道場（現在の時津風部屋）へ移籍しています。現役時代の体格は身長171cm、体重105kgで、最高位は1952年9月場所の西前頭13枚目でした。

彼の相撲人生は、13歳を迎えた1941年に始まります。元前頭2枚目の白岩が運営していた音羽山部屋の門を叩き、同年5月場所で初めて土俵に上がりました。番付にその名が載ったのは1943年5月場所のことで、この時は本名と同じ「真田」の四股名で序ノ口に就きました。その後、師匠の音羽山が部屋の運営から退いたため、1945年に双葉山道場へと移籍することになります。この双葉山道場は、翌年には時津風部屋と改称され、彼は現役を終えるまでこの部屋に所属しました。

真田の四股名で番付を上げていった彼は、1949年10月場所で新十両昇進を果たしました。この昇進に合わせて、四股名を故郷である山梨県の地名にちなんだ「吉田川」に改名しています。新十両の場所では11勝を挙げ、十両の優勝争いに加わる活躍を見せ、優勝に次ぐ好成績を残しました。続く場所でも10勝と大きく勝ち越し、この連続した好成績が認められ、翌1950年5月場所には22歳で新入幕を果たします。しかし、初めての幕内では6勝9敗と惜しくも負け越しました。

その後も幕内と十両を行き来しながら土俵を務めました。再入幕は1951年5月場所のことです。幕内での土俵は通算11場所となりますが、勝ち越しは数えるほどでした。幕内在位4場所目にあたる1952年1月場所で、ようやく幕内で初の勝ち越し（8勝7敗）を記録します。自己最高位である西前頭13枚目はこの年の9月場所でした。得意手は左四つからの寄りや押しでしたが、組まれると脆いという課題も抱えていました。主に幕内下位から十両上位で相撲を取り続けました。

現役の終盤には、大きく負け越す場所が続き、番付を大きく下げていきました。最後の場所となった1954年9月場所では、西十両18枚目という地位まで落ち、そこで2勝13敗と精彩を欠く成績に終わりました。この結果を受け、翌場所の幕下陥落が確実となったことから、場所後に26歳という若さで現役引退を表明しました。土俵を去った後は、一時プロレスラーに転身した時期もありましたが、その活動も短い期間で終えたと伝えられています。没年は不明です。

吉田川 清四郎の主な戦績としては、現役在位が通算31場所、通算成績は170勝185敗3休で勝率は.479です。幕内には11場所在位し、幕内成績は72勝93敗で勝率は.436でした。

• - 通算在位場所数: 31場所
• - 通算成績: 170勝185敗3休
• - 幕内在位場所数: 11場所
• - 幕内成績: 72勝93敗

改名歴は、初土俵から1949年5月場所まで「真田」、1949年10月場所から廃業まで「吉田川」でした。

もう一度検索